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TPD、新体制初のライブシリーズ“SLC”を完走! 全力で駆け抜けた6人に喝采<ライブリポ1>

3/19(火) 5:45配信

ザテレビジョン

始まりがあれば終わりがある、終わりがあればまた始まりもある。いや、終わることはあってもまた始まる保証はない。

【写真を見る】バースデーガール・櫻井紗季に上西星来のシュークリームが襲い掛かる…!

そういう至極当たり前のことだけど、忘れがちな大事なことをまたもや一回り以上年下な22歳のリーダーに教えてもらった。

与えられるのを待っているだけじゃ、何も始まらないし、現状が当たり前だと思ってはいけない。

2時間弱その場に立っているだけで足がパンパンになってしまったが、彼女たちの明るい未来の夢もパンパンに膨らんで見えた。これはまだまだ追い掛ける価値がありそうだ。

なんて、偉そうなことを言うつもりもなく、とっくに脇のとりこ…いや、TPDのとりこだから、もう要らんって言われるまでは追い続けるだろう。

TPDこと6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドールが3月17日に東京・渋谷ストリームホールで、ライブシリーズ「渋谷 LIVE CIRCUIT」のファイナル公演を行った。

今回もWEBザテレビジョンが潜入。主観に満ちた独自の視点からライブリポートを送る。

■ いよいよファイナル…!

個人的に2度目のストリームホール。駅からストリームホールまで迷子になりかけたが、いつも以上に熱気ムンムンのファンのニオイに誘われるまま現場へ。

メンバーの櫻井紗季、橘二葉のWバースデーコーナーがあり、それに加え“THE FINAL”のお祭りムードで、開演前から既に何曲か歌った後なのかここは、と思わせる圧を感じていると、F1サーキットに迷い込んだのかのような風を切り裂く車の音が聞こえてくる。

そしてチェッカーフラッグを携えたフラッグマン(?)が現れ、華麗にフラッグを振り、真ん中でスタンっと止めたと思ったら、再度開くとそこから橘が現れ、激しいダンスを始める。そうこれが「Neo Elements -CIRCUIT ver.-」だ。

橘が“20歳の決意”を背負っているかのような鋭い顔つきと踊りで先陣を切ると、続いてクリエーターとしての才能も感じる浜崎監督…ではなく浜崎香帆が現れた。

持ち前のダイナミックな踊りを繰り広げた後は、たぶんSLC史上最速じゃないかくらいの側転でダンスリーダー・脇あかりが登場。玄人好みのテクニカルな踊りで駆け抜けると、続いて櫻井&上西星来のしなやかな2人が踊り出し、ラストはもちろんこの人・リーダーの高嶋菜七だ。

いやはやTPDが一言も発するまでもなく、あっという間にステージに心を持っていかれた。なんて子たちなの。

ダンスを終えると、夜のハイウェイ感があるイントロから2曲目は「Hey, Girls!」。

リーダーのやたら発音のいい「渋谷 LIVE CIRCUIT THE FINAL! 最高の夜にしていきましょう!」というあおりから、そのリーダーによる格好いい歌い出しがビシッと決まった。

ノリノリなだけでなく、ストリームホールは音の反響が抜群にいいこともあってか、個々のボーカルの魅力が最大限まで引き出される印象。個人的に好きな箇所、浜崎の「どうして泣いて~」の歌声も史上最高に思えた。

続いてポップなイントロから「Glowing」。「Hey, Girls!」から「Glowing」というのはワンマンでは初めてのつながりだったはずだが、やけにしっくりくるメロディーライン、何よりこの曲を歌っている時のメンバーのスマイル具合は3割増しでよく見えた。

キャッチーなメロディーは続き、みんな大好き「現状打破でLove you」へ。じょにーこと上西の「ひっとめぼれ」を聞くと、ワンマンに来たな~と思うのは私だけではないはず。

さらに20歳になってますます成長が止まらない橘。短期間でまた歌のレベルがアップしたんじゃない? 本当に末恐ろしい末っ子だわ。

同じくバースデーガールの櫻井は、“国宝級のポニーテール”をなびかせ「私だけ見て」とな。これこそまさに瞬間でひっとめぼれレベル。

土日は取材でも手ぶらでおなじみの手ぶライターも、何か知らないけど勝手に照れていた。

ポップなだけのあたいらじゃないのよ、とばかりに続いて「Collection feat.☆Taku Takahashi(m-flo)」につながり、相変わらず流れを一気に変える説得力のある高嶋の歌声でホールのムードが一変。

高嶋の歌い出しあり、じょにー・ラップあり、間奏でのフルショットパンキングダンスあり、ファイナルということもあってか、一切出し惜しみせず加速していくメンバーたち。

■ 突然のバースデーコーナーも

ここからどんな世界に連れていってくれるんだい?と思ったら、一気に一夜明けて朝がきたかのような澄み切った爽やかボイスの持ち主・浜崎がソロで現れ、「Over The Rainbow」の時間に。そう、ソロ&ユニットコーナー突入だ。

メンバーカラーの薄い黄色のペンライトが会場中に光り、ストリームホールならではの音の響き具合も相まってファルセットがマシマシでかかり、曲終わりには思わずペンを捨てて「ZIP!」ポーズを決めたくなっていると、これまたガラリと世界観が変わって櫻井と高嶋&上西の“ババ3”トリオが食い気味に現れ、「BIRI BIRI GIRL」。

いつぞや歌い出しの歌詞をビリビリっとぶっ飛ばした櫻井だったが、今回はきっちり決め、まさに水を得たイサキ(魚)のように伸び伸びと歌い踊る姿が印象的だ。

そして曲終わりに再びイントロが流れ出し、櫻井も「うぇ?」とキョトン顔。

かと思えば、浜崎らが現れ「さあ~いさきちゃん! お誕生日おめでとうございます!」と祝ったかと思いきや、「シュークリーム、いさきの顔面にぶつけちゃえ!」という、国語のテストなら減点になりそうなくらい前後のつながりがない言葉が浜やんから飛び出し、思わず櫻井も「えっ? (この後)ライブあるよね~!? ぎゃ~!」と、100点のリアクション。

それでも、上西がシュークリームを派手にぶつけるはずが、遠慮がちになってしまったことに触れ、「星来ちゃん、やるならもっとちゃんとかけて~!」と櫻井が芸人のようなことを言うと、心の優しいじょにーは「ごめんね…、なんかかわいそうになっちゃって…」と低い声で言い訳していた。

さらに同じくバースデーガール・橘がビリビリのペンでダメージを受ける展開もありつつ、唐突に現れたバースデーコーナーは終了し、「Shadow Dancer -Rearranged ver.-」へ。

ここはスタンバイばっちりだった脇がダンス激しめに、ボーカルもソロとしてやっていける可能性すら感じるほど艶のある声で歌い出す。

TPDのストイックといえば浜崎を思い浮かべがちだが、脇も普段はちゃらんぽらんな(失礼)ことを言ったり、動きをしたりしていても、恐らく裏では相当な努力をしているのだろうな。

もちろん全員そうだろうけど、特に彼女は「テスト勉強してない」って言いつつ、実はちゃんとやっていて高得点を取るタイプとでも言ったらいいのか、単に女子力が高い子ってわけじゃない奥深さがある。

そこから脇が抜け、浜崎&橘の「BURN ME OUT」へ。年末にも思ったが、この舞台のBMOは独特のEDMサウンドがさえわたり、WWW Xとはまた違う味の“低音波”がガンガンに押し寄せてくる感じだ。

それに浜崎はもとより、最年少メンバーの橘も妖艶な魅力を全開にさせてくる。実際はビリビリで大変だったらしいが…そこは全く感じさせないプロ意識も泣ける。

そして、「ユニットといえば私たちをお忘れなく!」と誰が言ったか言わないか、上西と脇のユニット・赤の流星が現れ、2人のボーカルが特に生かされる「紅~beni~」。

赤の流星の2人のボーカルは、適度にエモくて適度に異端な音程を刻むところが好き。決して王道こそ正義、と声高に主張しないあたりが爪弾き者気質の筆者の胸を打ち、共感しっぱなしだ。

バレエで鍛えたしなやかなダンスとストイックかつ柔らかい身のこなしのダンスの融合というのも乙よね。

その後はイントロが流れただけで安心感が体全体を駆け巡る、高嶋のソロ曲「be alright...」。なんだろうこの安心感。

「みんな好き放題やってもええんやで、私がいつでも守ったるから」とでも言わんばかりの高嶋の歌声の安定度と、全てを包む包容力に脱帽だ。

■ 6人が集合!

ソロ・ユニットコーナーが終わり、TPD6人の歌に戻ると、ここから先代リアレンジ曲3連発!

この流れは胸アツなファンもたくさんいただろう。先代をよく知らない筆者ですら、万感胸に迫り、ビリビリしてないペンを落としそうになったほどだ。

TPDがメンバーカラーのライトを駆使して会場と一体となって盛り上がる「OVERNIGHT SUCCESS -Rearranged ver.-」、「菜七ちゃーん!」「星来~!」とソロパートを歌うメンバーにコールをする「ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-」は、イントロが流れた途端「うぉー!」と地鳴りのような野太い声が響いた。

そしてボーカルもソロダンスもゴリゴリに格好いい「夢を -Rearranged ver.-」。この曲はだまって聞いていろって言われてもついつい口が勝手に動いてしまう。

先代曲なしでワンマンができるくらい自分たちのオリジナルが成長しても、あえて封印せず、“歌い継ぐ”彼女たち。

ファンもそういうTPDが見たいのだろうな、というのがライブ後、ファンの感想で埋め尽くされたタイムラインを見てヒシヒシと感じたこと。

とはいえ感傷に浸る暇はなく、一気に最先端のメロディーとともに高嶋の最先端のボーカルが耳に飛び込んできた。そう、「Counting the Seconds」だ。この曲に関しては四の五の言わずに「カッコいい」という感情がとめどなくあふれてくる。リーダーだけじゃなく、今回は櫻井と橘のハモリ具合が絶妙だった気がする。

リーダーも先日のインタビュー中に「TPDは後半に畳み掛けますからね!」と言っていたが、そろそろお待ちかねの畳み掛けタイム。こうなったらもうTPDは止められない。

TPD史上最もセクシーな「TRICK U」は、「Counting the Second」からそのまま地続きで踊りが始まったかのような、流れるような動きに、中盤の橘によるソロパートではクセになる歌声がさえわたる。

それから名曲「純愛カオス」につながる。サビから始まり、最近の歌い方とはやや違う印象の脇のソロパートあり、終盤の「本気でつかんだ~」の浜崎のどこまでも果てしなく飛んでいきそうなボーカル。

人は本当に驚き、感動すると思わず笑ってしまう、と言うが(言うの?)、この部分を聞いた瞬間思わず笑ってしまった。

そして畳み掛けるといえばコレを忘れちゃいけない「TIME」。ハードなイントロから無表情ダンス、何より前を向き直すときのリーダーのドヤ顔がイイ。

当然移動が多い曲なので、客席に背中を向ける場面もあるのだが、心なしかその背中が大きくなったように思えたし、全員の歌声がそろった時の破壊力たるや…以下、省略。

■ ファイナルの本編が終わる

浜崎の「さ~みんな、まだまだ声出していくぞ~!」の掛け声から、畳み掛けソングの代表格と言ってもいい「SURVIVAL!!」がジャジャーンっと鳴り始める。

ありきたりな言葉をあえて使うと会場のボルテージがグングン上昇し、ヘッドバンキングもいつもより余計に頭を動かしているように見え、浜崎の「限界超えていくぞ~!」の絶叫でわれに返る…間もなく、高速ソングといえばこれ!な、「Jumpin’ Up!」にキラーパス。

橘が「みんなもジャンプしてね♪」というかわいらしいおねだりをしたかと思えば、同じ人物とは思えないほど信じられないスピードでダンスを踊りだす。恐ろしい子!

しかし、そりゃみんなリハ―サルで「足がパンパンになる」わけだわ。浜崎の小気味いいあおり、会場全体でジャンプ、間奏でも歌が終わったアウトロでも一切緩めることをせずに踊りまくるこの曲が20曲目! 普通のグループならアンコール終えるくらいの曲数だぞ…。

あらためて彼女たちに尊敬のまなざしを送っていると、デビュー曲の「BRAND NEW STORY」が流れてくる。

ここまでの激しい流れで浜崎の前髪がやけに大ブレークし、みんなテンションが上がり過ぎていたのか、やや全体的にヤンチャなボーカルになってきたような気がしたが、ここでも高嶋のソロパートでうまく整えられ、いつもの景色に。

いいものは何度見てもいいのだな、とBNSの世界に浸っていると、さらに浸りたくなるチャイム系イントロが流れ、脇の「この曲でラストの曲です。ライブサーキット一緒に駆け抜けてくれて、本当にありがとう!」の“前口上”から、高嶋の歌い出しで、自然に涙も頬を伝って落ちていく。

何もこちらが泣く必要はないのだが、やはり「SHINY LADY」は体中の細胞を活性化させてくれる効果がある。学会に提出したいくらいだ。

もちろん間奏ダンスもキレッキレで、最後の畳み掛けるボーカル、じょにーの「今日は最高の時間をありがとう~!」の絶叫、脇の「この時間を皆さんと過ごせて幸せです!」、高嶋の「みんなありがとう!」まで。

究極のセットリストを完璧に体現し、SLCファイナルの“本編”は完結を迎えた。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流/取材協力=月山武桜)

最終更新:3/19(火) 8:20
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