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「QBハウス」は1200円カットでも売上増!? 値上げで赤字転落「鳥貴族」との違い

3/19(火) 7:00配信

デイリー新潮

 今年2月1日より、通常料金を「1080円」から「1200円」に変更したQBハウス(いずれも税込価格)。代名詞の“1000円カット”が事実上消滅するとあって、この値上げはメディアでも大々的に報じられた。発表当初は、客足への悪影響も予想されていたが、蓋を開けてみれば、前年比プラスの数字だという。しかし……。

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 シャンプーなし、セットなし、わずか10分でカットし、掃除機で吸い取ってはい終わり――。1996年にスタートしたQBハウスは、“1000円カット”のパイオニア的存在である。実は同社の値上げは初めてではない。最初は税込みで1000円だった価格が、14年の消費増税時に税別1000円に値上げしている。とはいえ、割合にして8%だった前回と違い、今回はおよそ11%もの値上げである。

 そんなQBハウスを経営する「キュービーネットホールディングス株式会社」(以下「QB」と表記)は、3月4日に「2019年6月期 国内店舗売上高の前年比(速報)」のIR資料を公表した。それによると、値上げをはじめた2019年2月の前年比売上高は、「全体」で112.2%。前期から今期まで続けて稼働する「既存店」でも109.6%だったという。

 同じ資料にある値上げ前の期間(18年7月~19年1月)の前年比の平均値は、「全体」で104.4%、「既存店」で102.7%だから、むしろ2月は平均より好調だったとすらいえるかもしれない。これは別事業の“2000円ヘアサロン”「FaSS」をあわせた数字で、かつ昨今積極的に展開している海外店舗を除いた数字であるとの断りはあるものの、QBハウスの値上げは、それほど悪い結果を生まなかったように見える。

 早速「QB」に話を伺うと、

「今働いているスタッフへの教育、また将来的な待遇の改善を目指し、料金を値上げさせて頂きました」(広報)

 と、1200円になった理由についてはコメントするものの、“前年比プラス”という今回の数字については、なんだか歯切れが悪い。

「まだ当社でも分析はできておらず、現時点では何もお答えできません」(同)

 てっきり喜びの声が聞けると思ったのだが……。この反応について、

「QBが『答えられない』というのは、当然だと思いますよ」

 と解説するのは、『定年破産絶対回避マニュアル』(講談社+α新書)などの著書がある経済評論家の加谷珪一氏だ。

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最終更新:3/19(火) 7:56
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