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「誠実=結婚向き」は幻想だった…?彼の部屋で見てしまった、マジメ男の本性

3/19(火) 5:20配信

東京カレンダー

仕事に適性があるように、結婚にも向き不向きがある。

どんな爽やかイケメンでも、高学歴・高収入のハイスペ男でも、残念ながら“結婚に向かない男”は存在し、数々の婚活女子を絶望させている。

この連載では、婚活中のアラサー女子が実際に遭遇したケースを基に、東京に数多生息する “結婚に向かない男”の生態を紹介していく。

【報告者】

名前:田代奈津美(仮名)
年齢:29歳
職業:出版社(美容雑誌編集)
住居:神楽坂

【今週の結婚に向かない男】

名前:杉浦哲也(仮名)
年齢:33歳
職業:大手通信会社
住居:麻布十番

「最初は、むしろ結婚向きだと思ったんです」

今回の報告者・田代奈津美は、そう言って小さく唇を噛んだ。

春めく陽気となった週末の『カナルカフェ』は、楽しげな女性客やカップルで賑わう。田代奈津美は店内をぐるりと見渡したあと、再び言葉を続けた。

「彼…哲也の、寡黙なところがいいと思ったんです。私、ペラペラと口のうまい男が苦手で。昔、そういう男に痛い目にあわされたから」

当時を思い出したのか、奈津美は思い切り眉をしかめてみせた。

「20代半ばに付き合っていた商社マンの元カレが、まさにそういう調子のいい男だったんです。サービス精神旺盛で話も面白く、女性を褒めるのがすこぶる上手かった。でもそういう男の人は必ず、彼女以外の女にも調子よく接しているんですよね。

付き合って3ヶ月も経たないうちに、彼の浮気が発覚しました。それでも好きだからと別れずにいたら、改心するどころか続々と“女の形跡”が発見される始末で…」

怒り半分、呆れ半分といった様子の彼女は、一度大きく息をはいて、こう続けた。

「だから、結婚するなら口下手なくらいの男がいいって思っていました。でもそういう男には、また別の問題があったんです」

哲也との出会いは、奈津美が勤める出版社の先輩の紹介だった。

「とにかく誠実な人。チャラい男は勘弁、って言い続けていたら、ある日先輩が『紹介したい人がいる』と声をかけてくれたんです。なんでも、先輩の大学時代の同級生で、結婚を前提に彼女を探している男がいるからって」

どういう人なのか尋ねてみると先輩は、「とりたててカッコイイと言う訳でもないけど、悪くはないビジュアル。正直別に面白くないかもしれないけど、穏やかだし、大手通信会社に勤めているから安定はしてる。30歳まで実家にいて浪費もしないからかなり貯蓄もあるはず」とのことだった。

そして何より先輩は、その彼・杉浦哲也について、「誠実さだけは保証する」と太鼓判を押してくれたと言う。

先輩は学生時代から哲也を知っているが、大学4年間、彼はたった一人の女性とだけ付き合っていたという。そして社会人になりその彼女と別れてからは、浮いた噂を一切聞いていないということだった。

「ぜひ紹介してください、と即答しました。彼氏や結婚相手に求めるのは、何より誠実であることですから。見た目なんて生理的にOKならいいし、面白い人は友達にいればいい。東京では、誠実な男こそレアですからね」

そうして、先輩を通して連絡先を交換し、翌週には二人で会うことになった。

「私の家の近所、神楽坂のイタリアンを予約してくれてました。ここだけの話、ド定番の店選びでセンスは感じなかったけど、慣れていないのだから仕方ない。むしろ信用できると前向きに考えていました」

そして実際、奈津美は哲也のことを初対面で気に入ったという。

「とても感じの良い人でした。元カレなんて、初対面から“奈津美はさぁ”なんて呼び捨てにしてきたんですが、哲也は終始“田代さん”でした。口下手で気の利いたことは言えないけど、そのぶん余計なことも言わない。私がずっと喋ってる感じだったけど、ニコニコと聞いてくれていたし」

好感を抱いたのは哲也も同じだったようで、別れたあと、お礼LINEのやり取りの中で次のデートに誘われた。

「付き合って欲しいと言われたのは、3回目のデートの帰り道だったかな。事件も起きず、喧嘩もない、とても平和な付き合いでした。彼のほうが当初から結婚を意識していたこともあって、自然と結婚の話なんかも出始めました。…ただ、関係が深まり彼の家で過ごす時間が増えてきた頃、“あれ…?”と思うことが出てきてしまったんです」

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最終更新:3/19(火) 5:20
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