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中国株が好調、当局のコントロールで長期上昇トレンド形成か

3/20(水) 7:00配信

マネーポストWEB

 一方、中国国内の信用買い残(ネット)の状況をみると、春節前は1日当たり平均で16億5400万元の返済であるのに対して、春節後は66億5600万元の買い越しとなっている。

 両市場の売買代金に占める信用買い取引の割合をみると、春節前は7.9%であったが、春節後は9.9%となっている。国内リスク資金の流入が相場を牽引していることがわかる。

 3月15日の信用買い残高は8773億元で、2018年8月上旬並みの水準である。例えばバブル期の2015年6月中旬には2兆2000億元を超えていた。それと比べれば、まだ随分と低い。上海総合指数の水準は、昨年1月29日の最高値である3587.03ポイントと比べれば、13.7%低い水準にある。当局が過熱を心配するような状態ではないように見える。

 それでも、実際は春節後、投機の過熱があったとみられる。

 中国国内で信用取引を行うには最低でも50万元(830万円、1元=16.6円で計算)の資金と半年以上の取引経験が必要であり、多くの零細投資家は信用取引ができない。もっとも、零細だからと言って信用取引に対する需要がないわけではなく、資金が少ない分、逆にレバレッジ拡大に対する意欲は旺盛である。

 そうした零細投資家のレバレッジ拡大需要を吸収して、“信用取引の枠の外で、金融機関から資金を調達して株取引を行う”場外配資が急増し、その資金が株価を押し上げたといったのが実態である。

 少なくとも、当局はそのようにみており、早速、場外配資の規制に乗り出している。上海総合指数は3月7日を天井にしばらく高値圏のもち合いとなっているが、それが原因である。

 この場外配資は2014年11月から2015年6月にかけての急騰と、その後の急落を招いた元凶であった。つまり、ここで野放しの場外配資を許せば、株価の急騰を生み、それは必ず急落となって帰ってくる。当局の市場管理はやや過剰に思うかもしれないが、そうした状況が背景にある。

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最終更新:5/14(火) 13:53
マネーポストWEB

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