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米ジャーナリズム著しい劣化

3/20(水) 8:45配信

Japan In-depth

それにしても、北朝鮮は困っているだろう。

今更、核兵器廃棄に応ずる訳にもいかないし、かといってこれ以上の経済制裁は耐え難い。ここは中露と韓国から騙し騙し、かつ秘密裏に、経済支援を獲得していくしかないが、そんなにうまく行くだろうか。北朝鮮の暴発よりも、トランプ氏の変節の方が可能性が高いかもしれない。要注意だ。


〇欧州・ロシア

今週ロシア大統領がクリミアを訪問し、クリミア併合5周年を祝い、新しい発電所二か所の開所式に参加するという。あれからもう5年も経ってしまったのか。ちなみに、ここで使われる発電用タービンは独シーメンス社製だが、同社はそうした事実を知らなかったという。要するに経済制裁違反と言うことだが、ロシア側は否定しているそうだ。

〇中東

14日夜のテルアビブに対するガザからのロケット弾攻撃に報復すべく、イスラエル軍は17日までにガザを実効支配するハマースの拠点約100カ所を空爆したという。被害はなかったとはいえ、ガザからのロケット弾攻撃は2014年以来初めてだそうだ。通常イスラエルの報復攻撃は容赦がないから、攻撃連鎖の可能性も懸念される。

そもそも中東では、どこかで和平の動きがあると、必ずといって良いほど、そうした和平プロセスを潰す動きが表面化する。これはアラブ、イスラエル双方とも得意の常套手段だから始末が悪い。今回もエジプトの仲介で停戦延長交渉が続いていたとの報道もあるから、これに反対するハマースの少数派が妨害に出た可能性もある。


〇南北アメリカ

米大統領が相変わらず炎上している。今週はニュージーランドでのモスク銃乱射事件で、トランプ氏が米国イスラム教徒への同情や白人至上主義者に対する非難の言葉を口にしなかったことが批判されている。ホワイトハウスは大統領が「白人至上主義者ではない」と発表したが、問題は白人至上主義者かどうかではなく、あの多弁な大統領自身が完全に沈黙していること自体なのだ。


〇インド亜大陸

特記事項なし。今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。

宮家邦彦(立命館大学 客員教授・外交政策研究所代表)

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最終更新:3/20(水) 8:45
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