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【60年代の国産スポーツカー 03】ホンダS500/S600/S800は妥協なき挑戦の連続で進化し続けた!

3/20(水) 7:00配信

Webモーターマガジン

2輪GPマシンの技術を投入しDOHCで脚光

1961~70年は日本の近代スポーツカーが飛躍的に進化した10年だった。この時代に矢継ぎ早に投入された新型スポーツカーは、まさに日本の自動車技術の進化の歴史と言っていい。そんな飛躍の10年を彩った珠玉のマシンを振り返ってみる。3回目は、ホンダ スポーツだ。

ホンダS800はとにかく先進的で挑戦的だった

ホンダ初の乗用車は、スポーツカーのSシリーズだった。1962年の全日本自動車ショー(のちの東京モーターショー)で「ホンダS360」が発表されたが、残念ながら市販には至らず、1963年10月にエンジン排気量と全幅を拡大して「ホンダS500」として発売された。

S500のエンジンは2輪GP譲りの超高回転型の直4DOHCで、531ccの排気量から最高出力44ps/8000rpm、最大トルク4.5kgm/4500rpmを発生した。

ホンダはS500の発表時に車両価格をクイズにしてユーザーに当ててもらうという企画を立てた。すると東京丸の内の中央郵便局に573万5417通の応募ハガキが集中して、他の業務ができなくなってしまったという逸話もある。

そして正解は45万9000円で大方の予想よりも安かった。しかし、S500は5カ月遅れで登場したS600にバトンを渡し、1964年9月には生産中止、わずか1300台が世に送り出されたのみだった。

S600、S800へと発展して1970年に生産終了

1964年3月に登場したS600。目まぐるしく改良されたがこれで一応の完成形となった。
本田宗一郎いわく「出す以上、世界一でなければ意味がない」と、ホンダS600の精緻なDOHCエンジンは4基のCVキャブ、ニードルローラーベアリング支持のクランクシャフトなどレーシングエンジンさながらの仕様が与えられ、リッターあたり出力94psを達成していた。

そして1966年1月、排気量を791ccに拡大し70psを得たS800は、ボンネットのパワーバルジが目印だった。同年4月にはリアサスペンションをリジッドに変更して操安性を改善した。

S600とS800にはオープンボディのほかにクーペボディも用意された。そして、S800は1968年5月に最終形のS800Mへと進化した。ホンダS800は1970年7月をもって生産終了、累計生産台数は1万1406台だった。

ホンダS600(1964年)主要諸元

・全長×全幅×全高:3300×1400×1200mm ・ホイールベース:2000mm ・車両重量:695kg ・エンジン・型式:直4DOHC・AS205E ・排気量:606cc ・最高出力/最大トルク:57ps/5.2kgm ・サスペンション前/後:ダブルウイッシュボーン/トレーリングアーム ・発売当時価格:50万9000円

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