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私の先祖 明智光秀を語る 細川珠生氏

3/20(水) 18:09配信

Japan In-depth

【まとめ】
・細川珠生氏『私の先祖 明智光秀』を出版。
・珠生氏は細川ガラシャ夫人を先祖にもち、同じ『ガラシャ』を洗礼名とする。
・歴史の中の親子関係から学べることは多い。

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先月28日、細川珠生氏が著書『私の先祖 明智光秀』(宝島社)を出版した。

今回のモーニングトークでは同書について、Japan In-depth編集長の安倍宏行氏が細川氏に話を聞いた。

明智光秀は次期NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公である。これについて細川氏は「『大河ドラマで是非光秀を』という動きは9年くらい前からあった。ただ歴史の中では光秀は“織田信長を討った謀反者”というように良いイメージではなかったので、なかなか難しいだろうと思っていた」「しかし光秀に所縁ある自治体の方々が熱心に光秀の大河ドラマ実現に向けて活動されていた。私も何度かご一緒したことがある」などと述べた。

細川家を先祖とする自身と光秀との繋がりについては、光秀の娘、玉が細川家2代目と言われる忠興に嫁いだことに触れた。細川玉は後にキリスト教の洗礼を受け、細川ガラシャ夫人として広く知られるようになる。

また珠生氏は、細川家が脈々と続く中で399年ぶりに『ガラシャ』を洗礼名に持つ人物でもある。実に400年の間、『ガラシャ』という洗礼名が細川家の中で使われてこなかった背景について、「江戸時代はキリスト教が禁教だった。細川ガラシャが洗礼を受けた時はちょうど秀吉のバテレン追放令が出た時。キリスト教を信仰するということは、特に大名家では許されることではなかった」と述べた。

また、ガラシャの辞世の句「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」にも言及した。細川氏はまず「仏教の教えに基づいていた当時の日本人の一般的な考え方は、死ぬと何もなくなってしまうというもの。私自身、現世で悪行を働くと地獄へ行って閻魔様に舌を抜かれるというようなことを子供の頃によく聞いた」と述べ、日本人の死生観を確認。その上で、晩年苦労を重ねたガラシャにとって「今も苦しみあの世でも苦しむ、という日本人の基本的な考え方に救いが求められなかったのではないか」との見方を示した。

一方、ガラシャが出会ったキリスト教は「根本的には人間を罪深いものとしている」のであって「それを許される為にこの世に使わされ、祈ることによってその罪が許されて、自分が死ぬ時は罪が許された時だ」と捉えているとも述べた。このようなキリスト教の死生観やガラシャの晩年の苦悩を踏まえて、「ガラシャにとって、祈ることによって自分が苦しんだことが解き放たれてあの世へ行く、という意味で『世』というものへの関心が他の人より強かったのではないか。それがこの辞世の句に非常に表れているように思う」などと話した。

自身とキリスト教との関係については、「私はキリスト教という宗教に出会って、ガラシャと同じようにそれを拠り所にしている。自分の命の意味やこの世で自分がやるべきことなどを考える時、常にそこに軸を置いている」と述べた。

更に、「日本人の残念なところは確固たる宗教心を持っている人が非常に少ないこと」だと述べた。日本人の宗教観について、「もともとの日本の宗教は所謂八百万の神と言われ、全てに神が宿るとされている。これは日本人の精神性の原点でもある、幅広い心の在り方を包み込む考え方だと思う。一方でこのような考え方は曖昧で、いかようにでも解釈出来てしまう」と述べ、そこに物足りなさを感じるのだと話した。加えて、「誰しも、迷ったり苦しんだりする時に『これだ』と示してもらいたいと思う。日本人の感覚は『それぞれで良い』というもの。そのあたりに救いが見つけられず、逆に日本人はストレスを溜めていたり苦労していたりすると思う」とも述べた。

珠生氏は普段から教育問題にも深く関わっている。同書を出版した理由について、「子育てをして思ったのは幼少期が非常に大事だということ」という自身の経験を踏まえ、「どうしてガラシャがあれだけ意志の強い女性に成長したか考えた時に、幼少期にきっと良い影響があったに違いないと考えた」「本を読んで頂いて、ガラシャと光秀の親子関係から、何か自分の子育てなどのヒントになるものを見つけてもらえたら、というのがこの本を書いた大きな理由でもある」と話した。

更に、ガラシャと光秀という父娘の関係性だけでなく、藤孝と忠興という父息子の関係にも興味があるとし、「藤孝と忠興はライバルだった。息子には抜かれないという父の面子などがある関係性の中に、ガラシャは嫁いだ」「単純ではない、というのがこの二組の親子から学んだこと」だと述べた。

細川珠生(政治ジャーナリスト)

最終更新:3/20(水) 18:09
Japan In-depth

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