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30歳になった「和製アンリ」。伊藤翔がゴール量産で鹿島を牽引

3/20(水) 6:22配信

webスポルティーバ

 コロンビア、ボリビアと戦う日本代表の試合がもう1週間遅かったら。日本代表のメンバー発表が、それにともなって1週間遅かったら――伊藤翔(鹿島アントラーズ)が選出されていた可能性なきにしもあらず、だ。

■鹿島の魂を受け継ぐ内田篤人。新主将は10歳下の若手をべた褒め

 Jリーグ第4節。鹿島がコンサドーレ札幌とのアウェー戦に1-3で勝利した一戦で、伊藤翔は2ゴールをマーク。今季の通算ゴールを4に伸ばし、得点ランキングで藤本憲明(大分トリニータ)、アンデルソン・ロペス(札幌)を1点差で追う3位に躍進した。

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも、プレーオフを含む3試合で3ゴールを挙げている伊藤翔。つまり、公式戦6試合で7ゴールを叩き出した計算になる。

 今季、横浜F・マリノスから鹿島に移籍するや、いきなりの活躍。結果を残している。これが1年前の出来事なら、ロシアW杯の代表メンバーに名を連ねていた可能性さえある。

 とりわけストライカーの選考では、実績と同じくらい重要になるのは現在の調子だ。その時、最も当たっている選手は、立派な代表候補になる。そんなタラレバ話を思わずしたくなるほど、伊藤翔は調子がいい。春の珍事に終わりそうな感じではない。好調は持続するとみる。

 2ゴールを挙げた札幌戦にしても、まだまだ点は入りそうだった。本人も、もう1点ほしかったと述べていたが、ゴール以外にかなり惜しいシュートが3本はあった。鹿島が押しまくっていたわけではないのに、である。

 伊藤のプレースタイルに鹿島が適したチームと言うべきか、鹿島のプレースタイルに伊藤が適した選手と言うべきか。相性のよさを思わずにはいられない。まさにお互いが欲していた選手でありチームに見える。

 鹿島に伊藤翔ありと言わしめた試合は、Jリーグ序盤戦の大一番、第2節の川崎フロンターレとのアウェー戦だった。0-1の劣勢から同点ゴールを叩き込んだ右足シュートである。

 右サイドバック内田篤人が川崎のバックラインの背後に高々としたロングボールを蹴り込むと、伊藤翔は川崎のディフェンダー、奈良竜樹に走り勝ち、トップスピードのまま左足のインステップにボールをスッと収めた。

 このトラップがまず秀逸だった。直後に、それと反対の右足で放ったシュートが、逆サイドのゴールポストに当たり、角度を変えながらネットを揺るがすというその軌跡の美しさにも酔いしれることになった。今季これまで見たゴールの中で、もっとも鮮やかなゴールはどれかと問われれば、このゴールを迷わず推す。

 キャッチフレーズは「和製アンリ」。中京大付属中京高校3年の時にアーセナルの練習に参加。そこで当時アーセナル監督のアーセン・ベンゲルからそう言われたと聞くが、この言葉のインパクトが強かったこともあり、高校時代から大物選手として通っていた。多くのファンから期待を寄せられる注目選手だった。

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最終更新:3/20(水) 6:22
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