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グローバル・マーケット・ウォッチ:欧州ハイ・イールド債~知られざる市場

3/20(水) 14:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

良好な投資環境

低金利環境および低位での安定成長は、通常、ハイ・イールド債に好ましい環境です。

償還日が相対的に短い債券に集中した運用を行うことで、ハイ・イールド債に伴う価格変動率(ボラティリティ)を抑えつつ、比較的高水準のインカム収益を享受する機会が提供されます。

デュレーションの短い投資非適格債券運用は、昨年末の市場の動揺時を見ても、長期の期間で見ても、その強みが証明された戦略です。

ピクテのユーロ圏の短期ハイ・イールド債運用は、最高値から最安値の幅を表す「ドローダウン」が、他のハイ・イールド債や投資適格債ユニバース、ならびに株式市場のドローダウンを大きく下回ります。例えば、ピクテの短期ハイ・イールド債運用のドローダウンは0.02~0.03、すなわち2~3%であるのに対して、ユーロ・ハイ・イールド債は0.6以上、つまり6%以上下落しています(図表2をご参照下さい)。

[図表2]慎重な投資の見返り:運用手法、資産クラス別最大ドローダウン(絶対値)

短期ハイ・イールド債の強い回復力に資するのが市場の多様性ですが、運用担当者にとっては、広範囲の業種セクターに対する投資評価をポートフォリオに反映させることが可能です。

英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が一例として挙げられます。ピクテは、英国がブレグジットに関わる不確実性が払拭されない難局にありながら、堅固な事業基盤を有する、強い経済大国であり続けることに確信を持っています。従って、2つの見方の両方をポートフォリオに反映させるため、景気変動の影響を受けにくい業種の組入れを増やすと同時に、英国債については、2年以内に満期が到来する債券に限って投資を行っています。

イタリアのポピュリスト政党とEUとの緊張緩和の恩恵も、短期欧州ハイ・イールド債投資を通じて享受することが可能だと考えます。ピクテは、短期のイタリア社債に注目しています。イタリア経済を改善させる可能性のある、このような発行体の潜在能力が過小評価されていると考えるからです。イタリア社債の満期は3年または4年と、英国社債より若干長めとしています。

運用担当者が注視するデュレーションではなく、契約に定められた債券の償還日に留意して運用を行うことも、ポートフォリオのボラティリティを抑える一助になると考えます。債券の償還日とデュレーションの両方を区別することは極めて重要です。ハイ・イールド債の大半がコーラブル債(償還日前に繰上償還する権利を発行体が有する期限前償還条項付債券)であり、デュレーションは最初の繰上償還日、或いは繰上償還日が複数設定されている債券の場合は、2回目以降の繰上償還日に基づいて算出されるためです。コーラブル債は、デュレーションが伸びるリスクを伴います。発行体は、財務内容が悪化した場合にはコール・オプションを行使しないため、債券保有者が晒されるリスクは増大するからです。デュレーションではなく、債券の最終償還期限に留意することが、より安定的なリターンの実現につながります。

以上を要約すると、ハイ・イールド債が常に高リスクを意味するわけではないということになります。ハト派色を一段と強めた主要中央銀行の政策転換や、安定的な企業ファンダメンタルズを支えに、短期の償還期限を管理することで、短期ハイ・イールド債は、ボラティリティを限定しつつ、魅力的なインカム収益を創出する千載一遇の投資機会を提供していると考えます。

当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『グローバル・マーケット・ウォッチ:欧州ハイ・イールド債~知られざる市場』を参照)。

※当資料で使用したMSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

(2019年3月18日)

ピクテ投信投資顧問株式会社

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最終更新:3/20(水) 14:00
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