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注目高まる武蔵野線、潜在力をどう引き出すか

3/20(水) 5:10配信

東洋経済オンライン

 2月中旬の平日、「武蔵野線全線開通40周年記念ヘッドマークグッズ」を求めに、東日本旅客鉄道(JR東日本)武蔵野線のある駅のNewDaysへ立ち寄った。しかし、陳列棚に残っていたのは缶バッジセットのみであった。

 グッズを発売したJR東日本リテールネットによると、「2月中旬の時点で、缶バッジ、クリアファイル、スマホケースとも、ほぼ完売のペースでご購入いただいている」と好調ぶりを明かす。全線開業から40周年を迎えた武蔵野線に改めて注目が集まっている。

■全線開業40年を迎えた武蔵野線

 武蔵野線は日本国有鉄道(国鉄)により、1973年4月1日に府中本町駅(東京都府中市)―新松戸駅(千葉県松戸市)間などで部分開業した。

 武蔵野線は、山手貨物線を迂回して東海道本線方面と東北本線方面を結ぶ貨物線として計画されたため、開業当初の旅客列車は、ラッシュ時15~20分間隔、日中40分間隔での運行だった。一方、当時の首都圏では珍しい自動改札機が設置され、先進的な側面ももっていた。

 その後、1976年3月1日の鶴見駅(神奈川県横浜市)―府中本町駅間の貨物営業区間開業を経て、1978年10月2日の新松戸駅―西船橋駅(千葉県船橋市)の延伸で全線開業を達成した。なお、1987年4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本に継承され現在に至っている。

 全線開業により武蔵野線は、鶴見駅から府中本町駅・北朝霞駅(埼玉県朝霞市)・南越谷駅(同越谷市)・新松戸駅などを通り抜けて西船橋駅へと至る100.6kmの路線となった。

 このうち、定期旅客列車が運行されるのは府中本町駅―西船橋駅間71.8kmなどで、鶴見駅―府中本町駅間は臨時旅客列車以外は貨物列車のみが運行するため「武蔵野南線」の通称で呼ばれ、区別されることもある。

 地元自治体などからは「武蔵野南線」の旅客化要望もあったが、貨物列車の本数が多く旅客列車運行の余地がなく、工事期間が長期におよび工事費も多額となることや、地下深いトンネルでは適切な駅間での途中駅の設置が困難であるなどの課題が明らかとなった。そのような中でJR東日本および日本貨物鉄道(JR貨物)が、旅客化は困難との見解を示したことから、2000年の運輸政策審議会答申第18号では、旅客化構想から除外されている(川崎市ホームページ「よくある質問(FAQ)地下鉄の代替案としてJR武蔵野南線を活用できないのか?」より)。

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