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VW「ポロ」がゴルフと遜色ないと思わせる理由

3/20(水) 5:00配信

東洋経済オンライン

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、1月末から主力のコンパクトカー「Polo(ポロ)」の新グレードTSI R-Line(アールライン)を追加し、発売した。

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 ポロは、昨年フルモデルチェンジをして6代目となっている。もっとも廉価なTSIトレンドラインの211.9万円から、ポロGTIの368万円まで計4車種をこれまで販売してきたが、上級車種であるTSIハイラインとスポーティ仕様のGTIの間にあった80万円ほどの価格差を埋める形で、Rラインは追加されている。

■電動化に向けた動き

 日本初採用となるRラインには、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)本社が、ガソリンエンジンの統合をさらに進め、従来5種類あったTSI(直噴ターボ)エンジンを、2種類に絞り込む構想が込められたエンジンが搭載された。電動化へ向けたエンジン開発および生産の整理統合の取り組みといえる。世界販売台数で、トヨタグループや、日産・ルノー・三菱連合と1000万台級で覇を競うVWの、電気自動車(EV)普及へ向けた明確な示唆だ。

 200万台規模を中心としたほかの自動車メーカーに比べ、販売地域の広さや販売台数の多さから、一気に電動化へ移行するのが難しいそれら超大手自動車メーカーの中で、電動化へ向けたVWの明快な新エンジン戦略は注目すべき点であるといえるだろう。

 その新世代エンジンを積んだポロ Rラインが、日本へも導入されたのである。ハイラインの充実した装備をほぼ同様に備えたまま、スポーティな味わいを加味しての登場だ。

 VWといえば、なんといってもゴルフが主力車種だ。1974年の初代誕生以来、「世界の小型車の規範」とさえいわれ、不動の地位を築き上げた。ゴルフを起点としたVWの名声は、2015年のディーゼル排ガス偽装問題後もそれほど大きく揺らぐことなく、2018年にはグループで世界販売台数1位を獲得している。

 日本市場でもゴルフは、安心と信頼の輸入車だといまも認識されている。その中でゴルフは、ダウンサイジングターボと呼び燃費と動力性能を両立させたガソリンエンジン車のほか、プラグインハイブリッド車(PHEV)、そしてEVをそろえている。

 一方で、現行のゴルフになってから車体幅が約1.8メートルとなって、大きすぎるとの声が耳に届きはじめた。そうしたなかで、昨年、車格的に1つ下に位置付けられるポロがフルモデルチェンジしたのであった。

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