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運動すると頭もよくなるという吉報(石田純一)

3/20(水) 6:15配信

デイリー新潮

石田純一の「これだけ言わせて!」 第26回

 日本高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)のアンバサダーを務めていて、先日、乾杯の音頭をとる機会があった。この高ゴ連、ゴルフを通じて紳士、淑女を醸成しましょう、スポーツマンシップやフレンドシップを醸成しましょう、という目標を掲げている。

 ゴルフはスポーツのなかで唯一、自分が審判を務める。サッカーにもラグビーにも審判がいるし、野球にもアンパイアがいるが、ゴルフにはいない。だから、ルールブックの第1章はマナーについて書かれていて、自主性や公正さ、正直であることなどがモットーとされている。もうひとつゴルフが面白いのは、プレー中に「ナイスバーディ!」「ナイスショット!」などと言って、たがいに讃え、認め合う。たとえば、格闘技系ならまだしも、ラグビーやサッカーでもそんなことは言わない。味方を鼓舞することはあっても、プレー中に敵を称賛するなんて本当に珍しいが、そういう意味でも、すばらしいスポーツだと思う。

 スポーツはわれわれの心と体に働きかけ、一人ひとりをつないで社会全体の力を引き出す――。僕らも以前から、そんなふうに言われてきたが、スポーツを通じて健全な精神が養われ、集中力や忍耐力も身につく、というわけだ。

 ところが、最近はさらに踏み込んで、子供に運動をさせると学力が伸びると世界各国で報告されている。筑波大学の征矢英昭教授によれば、軽い運動を10分しただけで、海馬の活動量が増えて直後の記憶力がアップしたという。運動で脳が刺激され、脳の活動自体が活発になるそうで、たとえば、立って体を動かしながら勉強するのもアリだという。スクワットや腹筋をしながら勉強する、なんてことも研究されているのだとか。問題を解くスピードが速くなり、集中力が高まった、という報告もなされているそうだ。

 たしかに、母校の都立青山高校では、僕が所属していた野球部に3年生が8人いたが、3人が東大、残りは早慶に進学した。上級生も3人の部員のうち2人が東大に進学。最近も、私立の進学校に通っていた知人の息子さんは高校3年間、野球ばかりしていたが、野球部員はほとんどが東大や京大、一橋大、難関国立大医学部に進んだという。いずれも、学校全体の平均をかなり上回っている。根性が培われる面もあるのだろうが、学力自体が伸びるというのは、おもしろいし、スポーツの意義が高まるうれしい話ではないか。

 ちなみに、わが家では妻の理子がスパルタで、理汰郎は起きたらすぐに、なわ飛びで前飛び100回、掛け足100回、あや飛び50回、交差飛び50回、後ろ飛び50回などとやらされている。しかも、連続100回のなかで1回でもミスったらやり直しで、「できないよ!」と泣き言を言う理汰郎を、「できると思ったらできるよ!」と激励している光景が、毎朝繰り広げられている。脳の活動量が増えるなら、なおさら続けてほしいものだ。

 また、運動をすると神経細胞全体が増えるので、高齢者の認知症予防にも有効だ、という、うれしい知らせもある。僕はいま65歳だが、記憶力は悪くない。特に興味があることは、きれいに覚えていられるが、これは毎日走っていることのご褒美なのかもしれない。いままで毎朝30分走っていたが、少し体重が増えたので最近、40分に延ばした。

 先日、TBSの「健康カプセル! ゲンキの時間」という番組で、血管・脳・肺・体力の衰えをチェックしたが、順天堂の先生に「20代の若さの脳で、絶対にボケません」というお墨付きをもらってしまった。絵を10秒間見て、パッと消されてから「サクランボは何個ありましたか」と聞かれたり、五つの単語を見て、消して20秒してから言わせたり、という試験をして、全問正解は僕だけ。まあ、ラジオの生放送で6分間話し続けるとか、頭を使ってはいるけど、スポーツの力も侮れないと思いますよ。

石田純一(いしだ・じゅんいち)
1954年生まれ。東京都出身。ドラマ・バラエティを中心に幅広く活動中。妻でプロゴルファーの東尾理子さんとの間には、12年に誕生した理汰郎くんと2人の女児がいる。元プロ野球選手の東尾修さんは義父にあたる。

2019年3月20日 掲載

新潮社

最終更新:3/20(水) 6:15
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