ここから本文です

夫婦別姓を選べないことが仕事の足かせに…離婚・再婚を繰り返す人も

3/20(水) 8:50配信

女子SPA!

 世界中の国々が法改正し、国民からのニーズも高まっているにも関わらず、日本ではいまだに法律で認められていない「夫婦別姓」。

 前回は、婚姻時に夫婦同姓か夫婦別姓かを選べる“選択的夫婦別姓”の早期実現を目指す「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の活動や、その事務局長である井田奈穂さんが改姓により味わった精神的苦痛や煩雑な手続きによる苦労などを紹介しました。

 改姓によって何かしらの不都合が生じる業種は少なくないのでしょうが、世間一般には広く知られていないのが現状。実は研究職もそのひとつで、「姓名と業績・論文が結びついているため改姓は大きな問題」とされています。今回は、そんな研究職に就いている方に実際の体験をうかがいました。

姓が変わると今までの実績がリセットされてしまうことも

●加藤紗代子さん(仮名・37歳・研究職)

 夫婦ともに研究職で、大学時代からの研究を就職後もずっと続けているという加藤さん。

「専門分野における業績や論文は研究者の姓名に紐づいています。つまり、姓名が変わるとこれまでの自分の業績や論文が検索結果から漏れ、評価・参照対象から外れてしまうことになりかねないんです。これは研究者としてのキャリア形成に大きなダメージとなるので、私は結婚後も姓を変えるつもりはありませんでした」

 とはいえ、加藤さんが結婚した11年前は、いまほど女性活躍やワーキングマザーという概念が浸透していない時代。「キャリアのために改姓しない」という選択肢は両家の両親や親族の間で話し合いの対象にもならず、暗黙の了解のように夫の姓を名乗ることになったとか。

「幸い私は職場に恵まれ、仕事上は旧姓を名乗ることができ、研究成果・発表・論文を旧姓で記載し続けることができています。でも、国際学会・国際会議におけるパスポートと名刺の姓名の相違や、戸籍名での登録が必須となる国家資格とビジネスネームの不一致はその場その場で説明を求められ……。

 夫婦別姓が制度として確立している国際学会などでは、事情が理解されにくく説明が大変なんですよ。しかもこの説明は、手続きを担当する職務の方々に強いられることもあるので、私の姓名が多くの人々に迷惑をかけているという気がしてなりません」

1/2ページ

最終更新:3/25(月) 20:18
女子SPA!

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事