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体調を整えるのに、本当に1日一万歩必要なの?

3/21(木) 12:11配信

フィガロジャポン

設定した目標に達しないとき、歩数計が鳴る。そのとき、罪悪感を覚えるのは正しいのだろうか。スポーツドクターと栄養学にも詳しい心臓専門医に詳しく尋ねた。

柔軟性のある身体を手に入れるエクササイズとは?

ウォーキング、競歩、スキップ……。WHO(世界保健機関)は、ウォーキングは健康を維持し、スリムでいられる最も簡単な運動のひとつとして推奨している。健康意識の高い人たちはアプリや歩数計を使って、歩数を測定している。そこで気になるのは1日一万歩という目標値である。これより多くても少なくてもいけない。しかしこの数値の根拠はどこからきたのだろうか。科学的に証明されているのだろうか?

日本で古くからある言い伝え
単刀直入に説明しよう。スポーツドクターであり、Onaps(*)の科学委員長でもあるマルティーヌ・デュクロ医師によれば、実は1964年に行われた第1回東京オリンピックの時期に、日本企業である山佐時計計器が「万歩計」という名前の商品を発売し、この値が生まれたのだ。

当時、科学的根拠はなかったが、その後、九州保健福祉大学の波多野義郎教授による日本人を対象にした研究によって、この根拠が示された。「平均的な日本人男性は西洋人男性に比べると小柄ですから、フランス人にそのまま当てはめることは難しいでしょう」とデュクロ医師は述べる。

*運動や座りっぱなしの生活様式について研究を行うフランスの国立研究機関。

広く実証されているメリット
2018年9月、医学雑誌「ランセット」が発表した最新の研究によれば、フランス人の29.3%が十分な運動を行っていないことがわかった。座り姿勢でいる時間が1日あたり平均12時間になっていることにデュクロ氏は警鐘を鳴らしている。

Onapsによれば、1日に必要な歩数は、むしろ5,000~6,000歩だという。これはうれしいニュースだ。「定期的にウォーキングを行えば、ガンや2型糖尿病、心血管疾患のリスクを30~40%程度減らせるでしょう」と心臓専門医で栄養学者のフレデリック・ソルドマン氏は主張する。「エネルギーを生み出すために、筋肉はブドウ糖や脂肪を取り込み、心臓、肝臓、膵臓の周りにそれらが蓄積するのを防ぎます」とデュクロ氏は述べる。

それではウォーキングを測るのにはどんな方法がよいだろうか。歩数計やアプリがよく知られているが、時計で測るのもよい。WHOは、18歳~64歳までの人は、1週間に150分程度(1日20分程度)の中強度の持久力運動または75分間の強度の持久力運動を推奨している。しっかり早めに歩くのもよいし、ゆっくりと早歩きを組み合わせて行うのもよい。

ちょっとだけ歩いた場合はカウントしない
出勤時にバス停まで歩いたり、オフィス内でコピー機まで歩いたり、ベッドからソファまで歩いたり、私たちは1日の間にあちこち歩いている。しかし、ウォーキングは継続的にそしてある程度のスピードで行うほうがより効果的だ。「私たちは運動後、20分経過してようやく糖質を燃焼することができます。そして20分が経過すると、タンパク質が分解吸収され、悪い脂肪の燃焼も始まります」とソルドマン氏は言う。さっそくウォーキングを始めてみよう!

texte : Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

最終更新:3/21(木) 12:11
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