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山本尚貴は「F1に乗りたい。でも……」。国内二冠王者の本音と現実

3/21(木) 10:54配信

webスポルティーバ

 国内モータースポーツシリーズの最高峰、「スーパーGT」と「スーパーフォーミュラ」。昨年、その両シリーズを同時に制する快挙を成し遂げたのが、30歳の山本尚貴だ。

【写真】表彰台でガッツポーズのフェルスタッペン

 2010年に国内最高峰カテゴリーへステップアップした山本は、誰もが認める「ホンダのエース」であり、昨年の強さや安定感は突出していた。

 TEAM MUGENから参戦したスーパーフォーミュラでは、シーズン全6戦(第2戦・オートポリスは悪天候で中止)のうち3レースで勝利。最終戦・鈴鹿ではニック・キャシディ(KONDO RACING)との死闘を制し、逆転で5年ぶりにシリーズチャンピオンを獲得した。

 スーパーGTでは、元F1王者のジェンソン・バトンと組んでRAYBRIG NSX-GTより参戦。シーズン序盤はスーパーGTに慣れないバトンを引っ張っていった。バトンはレースを追うごとに習熟度を増し、最終戦・もてぎでシリーズチャンピオンを獲得。山本にとってはスーパーGT初のタイトル獲得となった。

 国内最高峰のレースシリーズを両方とも制したのは、史上4人目。日本人ドライバーでは本山哲(2003年)以来ふたり目で、二冠王者の誕生は14年ぶり(リチャード・ライアン/2004年)である。

「目標としていた結果が得られるとは、開幕前は思っていませんでした。『こんなシーズンもあるんだな』というのが本音ですね」

 インタビューの冒頭、山本は昨シーズンの大成功を意外そうに振り返った。過去のシーズンを振り返ると、山本は悔しさばかりを味わってきたという。

 国内トップカテゴリーにデビューした当時、まだ無名に近い存在だった山本は、ときおり存在感あふれる走りを披露しつつも、肝心なところで勝機を逃すことが多かった。若い頃は、レース後に失敗を悔やんで大粒の涙を流すシーンも見られた。

 ただ、そうした失敗のひとつひとつが、今の山本尚貴を作り上げるきっかけになったという。

「レースで経験してきたことのすべてが、今のこの結果に大きく関係していると思います。やっぱり、負けたレースから学んだことのほうが多いですね。

 レース人生を振り返ると、負けたレースがほとんどです。でも、その負けたレースから目を背けずに、『どうして負けたのか?』『なぜ失敗したのか?』としっかり分析してこられたことが、今につながっている。

 人間は、失敗したことから逃げたくなります。そして負けた時、『クヨクヨするなよ』と言う人もいます。しかし僕は、失敗した時や負けたことの中にこそ(勝つための)ヒントがあると思っています」

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