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坂本花織の自信。紀平梨花の強気。 フリーで問われるのは適応能力だ

3/21(木) 16:33配信

webスポルティーバ

 フィギュアスケート世界選手権が20日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。初日の女子ショートプログラム(SP)では、最終グループに登場した日本の坂本花織とロシアのアリーナ・ザギトワがトップ争いを演じ、首位の座は最終滑走者のザギトワが自己ベストを更新する合計82.08点でさらった。会心の演技をした坂本も、自己最高の合計76.86点をマークして、首位と5.22点差の2位発進と好スタートを切った。

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「今日のショートは、点数で前の自分に勝てたので満足しています。フリーでも自分に勝てるように体調と気持ちを維持して臨みたいです。いままでなら、ショート後は『あそこもここもダメだった』と思うんですけど、初めての世界選手権でしたが、やりきった感じがするので楽しかったです」(坂本)

 試合後にそう振り返った坂本は、最終グループの1番滑走だった。世界選手権初出場ながらも舞い上がることなく、ほどよい緊張感を見事にコントロールしてみせ、『フロム・マイ・ファースト・モーメント』の曲に乗ってノーミス演技を披露した。

 プログラム冒頭に跳ぶ3回転フリップ+3回転トーループの連続ジャンプで、持ち味の高さと幅のある鮮やかなジャンプを決めると波に乗った。しっかりと音に合わせた振り付けと、ジャンプの着氷が相まって演技に引き込み、ほかのジャンプも出来栄え点で加点が多くつく申し分ない出来だった。

 3つのジャンプの出来栄え点だけで、連続ジャンプが2.12点、2回転アクセルが1.27点、3回転ループで2.38点と計5.77点を得るなど、高い評価を得ることができた。審判も減点をつける余地がないほど、その演技はクリーンさが際立っていたと言えるだろう。

 シニアデビューシーズンだった昨季は、シーズンを疾走して階段を駆け上り、五輪代表にまでなった。2年目の今季は、北京五輪に向けて、自分の立ち位置を確実にするための大事なシーズンとなる。初出場となる大舞台で結果を残さなければ今後につながらないことは、坂本自身が一番わかっているはずだ。だからこそ、平昌五輪前よりも練習の質、量をともに増やして、とことん取り組んできた。

「五輪前は朝練1時間だけでしたが、今回は朝練を2時間半に増やして、クラブの貸し切りの夜練習と、一般営業の貸し切りではスピン練習をやったりしましたし、トレーニングも取り入れました。ブノワ(・リショー)先生(フリーの振付師)とは1日8時間くらいの練習をやってきました」

 自信がつくまで練習を徹底する坂本が、試合本番で大きな失敗をほとんどしないのは誰もが知るところだ。

 ただ、勝負に勝つためには、フリーでもしっかりノーミス演技を揃えなければならない。フリーが悪ければ、表彰台のチャンスを逃しかねない。先行逃げ切り型の戦い方をしてきた坂本は、こんな抱負を口にした。

「世界の頂点を目指しているけど、いまはフリーでノーミスをするだけだと思っていますし、気持ちも前向きに捉えているつもりです」

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