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中国不安、米ローン債権暴落…世界経済を脅かすリスクシナリオ

3/21(木) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

中国から外国企業が逃げ出せば、経済に空白が発生!?

中国政府が中国在住のカナダ人を逮捕し、死刑判決を出しましたが、これはカナダ政府が中国企業の幹部を逮捕したことへの報復措置であるといわれています。今後もこうしたことが続くとすると、米国等(米国及びその同盟国等、以下同様)の企業は駐在員を中国に置いておくことに不安を感じるようになります。

また、中国にある資産を差し押さえられる可能性も考えると、急いで工場等を畳んで中国から逃げ帰るほうが安全だ、ということにもなりかねません。

通常であれば、ほかの途上国に工場等を建てて、そちらが稼働しはじめてから中国の工場等を畳むのでしょうが、そういう時間的な余裕がない場合には、中国の工場を畳んでからほかの途上国での工場建設を検討する、という事態にもなりかねません。

そうなると、一時的に「どこの工場でも生産が行われない時間」が生じます。その間は、「中国の景気が悪くなった分だけ、ほかの途上国の景気がよくなる」ということもなく、「米国向け輸出品に組み込まれる目的で中国向けに輸出されていた日本製部品が減る分だけ、ほかの途上国向けの部品輸出が増える」ということもありませんから、日本の需要が減り、景気が悪化するかもしれません。

あるいは反対に、中国で生産されていた物の生産が一時的に止まるので、世界的な物不足が発生するかもしれません。洋服や玩具等の最終製品であれば何とかなりますが、工業製品の部品等であった場合には、世界中の工場が部品不足で生産を続けられない、といった可能性も皆無ではありません。

こうしたことが起きる可能性は低いでしょうから、あくまでもメインシナリオではなく、リスクシナリオではありますが、起きた場合の影響は大きいでしょうから、注目しておきたいですね。

米国の銀行等が、ハイリスクな貸出を絞りはじめると…

金融の緩和が続くと、金融機関のリスクに対する拒絶反応が薄れてくるようです。優良企業が借りに来てくれないので、多少リスクのある先にも融資をするようになる、というわけですね。実際に、米国では格付けが低い企業への融資が増えているようです。

そうした状況下で、あるとき「景気が悪化しそうだから融資の焦げ付きが増えそうだ」という噂が流れると、各銀行は一斉に融資を回収するでしょうから、景気が一気に悪化する可能性があります。

最悪なのは、デマによる銀行の取り付け騒ぎのように、誤った噂を人々が信じて行動したが故に、誤った噂が真実になってしまう、という可能性です。銀行が「景気が悪化して融資の焦げ付きが増えそうだ」という誤った噂を信じて貸出に慎重になると、本当に景気が悪化して、焦げ付きが増えるかもしれません。

そうなることを予想した人々は、噂が嘘である(景気が悪くなる理由がない)と思っても、「噂を信じた銀行が融資を回収すると、本当に景気が悪化するかもしれない。我が銀行も融資を回収しておこう」と考えるかもしれず、結局すべての銀行が融資を回収して景気が悪化する可能性もあるわけです。

米国の銀行等が、「リスクのある貸出はコリゴリだ」と考えて貸出を絞るようになると、ドルを借りることが難しくなります。ドルは世界中の投資や貿易の取引で使われていますから、ドルを借りることが難しくなると、世界経済に深刻な影響を与えかねません。

新しく借りることができなくても、それほど深刻な問題ではありませんが、今すでに借りている人が返済を求められたり、融資の満期時に「借り換え」を断られたりすると大変です。

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最終更新:4/3(水) 13:12
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