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俳優・神山繁さんの終活 骨董コレクションを生前整理した心遣い

3/22(金) 7:00配信

マネーポストWEB

 各界の著名人たちは、亡くなる前にどんな「生前手続き」を行っていたのか──。名バイプレーヤーで印象深い神山繁さん(享年87、2017年1月3日逝去)は海軍経理学校を卒業した海軍のエリートで、後に俳優に転向した異色の経歴の持ち主。ドラマ『ザ・ガードマン』(1965年、TBS系)でブレークし、晩年は北野武監督の映画『アウトレイジ ビヨンド』(2012年公開)でのヤクザの会長役も話題となった。

 私生活では1956年に女優の文野朋子さんと結婚するも、1987年に朋子さんが急逝。1992年に6才年下の一般女性と再婚したタイミングで、東京・赤坂のマンション暮らしから京都の庭園付き一軒家に拠点を移した。神山さんの所属事務所社長の佐々木寿美映さんが語る。

「2015年の秋頃、間質性肺炎を患い治療したのですが、翌年の春に再発してしまいました。療養中に、『赤坂のマンションを売ることにしました』と言っていたので、この頃から先行きを悟って生前整理を始めたのでしょう」

 不動産を現金にすると売却損が出たり、課税対象になるリスクがあるが、神山さんにはそうする理由があった。

「神山さんにはお子様がいないので、できる限り資産をシンプルにして奥様に現金を遺す意向だったのだと思います」(佐々木さん)

 特筆すべきは華麗な交流だ。神山さんは伝説の実業家である白洲次郎さんや「日本の知性」と呼ばれた文芸評論家の小林秀雄さんらに師事して、深い教養を育んだ。そんな教養人が心血を注いで集めたのが骨董品だ。自らの骨壺を事前に準備するほどのコレクターだった神山さんは、再発の発覚後、コレクションの整理も始める。

「品物はいずれも超一流品ばかり。その価値が受け継がれるようにと、懇意にしていた骨董店のかたに託したようです。実は以前、私も『佐々木さんの欲しがっていたものをあげるよ』と言われて、鎌倉時代の壺をいただいたのですが、思いがけず“遺品”となってしまいました」(佐々木さん)

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最終更新:3/22(金) 18:33
マネーポストWEB

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