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開幕絶望!? 巨人は阿部慎之助を四番に置くべきだ/廣岡達朗コラム

3/22(金) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

阿部は巨人の看板、顔

 今季、巨人の阿部慎之助がキャッチャーに復帰した。40歳を迎えるシーズン、自ら希望した古巣のポジションで、最後の花道を飾ろうというのだろう。

 左ふくらはぎの張りで開幕絶望といわれるが、オープン戦を見ていて気になったのは、首脳陣が阿部に八番を打たせていたことだ。あれはおかしい。人間の値打ちというものをバカにしている。

 阿部は巨人の看板、顔である。実績、貢献度も申し分ない。私が巨人の監督ならば、誰が何と言おうと阿部を四番に据える。

 四番というのは本来、チームの核として他球団ににらみを利かせられる存在が担うべきだ。岡本和真が昨季四番を打ったからといって、その役目が果たして務まるだろうか。

 岡本は東京ドームで行われたヤクルトとのオープン戦でサヨナラ本塁打を打ちながら、本塁に生還すると、「どうだ」と胸を張るどころか、遠慮がちな表情でチームメートの祝福に応じていた。そんな姿を見て、他球団は恐怖心を抱くはずがない。

 守備に関しても、阿部を扇の要とすべきだ。小林誠司、炭谷銀仁朗、大城卓三と4人で捕手の定位置を競わせる方向性らしいが、4人をうまく併用することなど、あり得ない。

 攻守に阿部を中心としたチームを作り、主力としての責任を担わせる。結果が出せなければ、「もうやめて、後進を育ててくれ」と言えばいい。惜しまれてやめるうちが花だ。ところが、いまの巨人は――いまに始まったことではないが、オールスターメンバーを脈絡もなくかき集めているだけの印象だ。

 今季は、広島からFA移籍の丸佳浩を二番に入れる打線を組むという。「超攻撃的オーダー」とも称される。確かにマスコミの話題にはなるだろう。

 一番打者の吉川尚輝はいい。タイプ的にしつこく、打席で逃げない上に足もある。吉川尚が出塁したら盗塁させ、丸にクリーンアップと同じ条件で打たそうとしているのだろう。当然、送りバントはない。丸の後ろを打つ坂本勇人も振れていて、右中間へも打てる。原辰徳監督は「初回で2点を取りにいく」と言っていた。

 だが、巨人がアメリカの野球のマネをするのは間違っている。

 メジャー・リーグでは歴史的に二番最強説があり、二番に一番いい打者を置く傾向がある。90年代でいえばアレックス・ロドリゲス(マリナーズ)、最近ではアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。彼らがバントをしないのは、身体能力がずば抜けていて、ヒットがイコール、長打になるからだ。

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