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危険エリアマップでわかった「アポ電強盗」ここが狙われている

3/22(金) 10:10配信

FRIDAY

「午前10時すぎ、全身黒ずくめに白いマスクをつけた男3人組が、焦った様子でグレーの軽自動車に乗り込んでいった。機敏な動きだったんで、20代だと思う」(犯人グループを目撃した飲食店店主)

「アポ電強盗」危険エリアマップはコチラ

2月28日、江東区の自宅マンションで加藤邦子さん(80)が両手首、両足首を縛られて死亡しているのが発見された。

加藤さんは2月中旬、「自宅にお金がありますかと不審な電話がかかってきた」と、“アポ電“について知人男性に話していた。1月11日の渋谷区初台、2月1日の渋谷区笹塚など、今年に入って以降、アポ電後に老年の夫婦が3人組の男らに体を縛られ、現金数百万円以上が奪われる事件が多発。警視庁は3月13日、現場から逃走した男3人を逮捕した。しかし安心はできない。

警視庁は事件後の3月5日から12日(休日の9日~10日は除く)の6日間、都内でアポ電がかかってきた地域をツイッター上に公開している。本誌はそれをもとに、「アポ電強盗」危険エリアがひと目でわかるマップを製作した。地名横の数字は、6日間の内、何日間アポ電がかかってきたかを示す。

「地図を見ると、世田谷区と渋谷区がひときわ目立ちます。世田谷区は60歳以上の高齢者人口が約23万人と都内で一番多いため、アポ電だけでなく特殊詐欺全体で狙われやすい。高齢者はタンス預金のように、自宅に現金を置いているケースが極めて多いからです。一方、渋谷には特殊詐欺グループの拠点がたくさんあると言われており、詐欺師に土地勘があるためほかの地域よりも標的になりやすい」(元兵庫県警刑事・飛松五男氏)

「アポ電強盗」の増加は、特殊詐欺被害防止の広報や銀行の対策が進み、犯行が難しくなったことが一因とみられる。

「犯人グループは、押し入って約30分で退散するほど手際がいい。詐欺犯ではなく以前から強盗をやっていた暴力団関係者の可能性が高い」(元警視庁捜査2課刑事・萩生田勝氏)

笹塚の事件では、犯人グループは歯科医をしている被害者の息子を装い、「患者を別の病院に移すので費用が必要」というアポ電をかけていた。彼らは、なぜ被害者の息子が歯医者だと知っていたのか。

「詐欺師は、振り込め詐欺やマルチ商法の被害者の名簿や、銀行や一般企業から漏洩(ろうえい)したデータを悪用している。犯罪者の前では、個人情報は誰もが裸同然だと思った方がいいでしょう」(前出・飛松氏)

警察庁によれば、昨年1年間で特殊詐欺(振り込め詐欺)で約2700人が検挙されている。凶悪化する詐欺犯は全国で新たなターゲットを探っていると見て間違いない。さらなる警戒が必要なのだ。

最終更新:3/22(金) 11:03
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