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カーリング「藤澤山口」が連覇。世界1位へ必要な武器を手に入れた

3/22(金) 8:23配信

webスポルティーバ

 軽井沢アイスパークで行なわれた第12回 全農 日本ミックスダブルスカーリング選手権は、藤澤五月と山口剛史ペアの「藤澤山口」が連覇を遂げて幕を閉じた。

【写真】吉村紗也香インタビュー

「ひとつでも多く試合ができるようにがんばりたい」

 開幕前にそう抱負を語った藤澤は、プレーオフ進出が決まった際に「対戦したいペアは?」と記者から質問されたときも、「すべてのチームとやりたいくらいです」と応じた。その言葉どおり、「藤澤山口」はゲームを経るごと、エンドを消化するごとに、さまざまな技術や戦術を吸収していくかのような戦いぶりで全勝優勝を飾った。

 カーリングは通常、ひとり2投、4人で8投を投じて1エンドが構成される。しかしこのミックスダブルスでは、2人で5つのストーンを分担して投げて行なわれる(※)。
※最初のストーンを投げるプレーヤーが、そのエンドの最後のストーンも投げなければならない。そして、もうひとりのプレーヤーが2~4投目のストーンを担当する。最初のストーンを投げるプレーヤーは、エンドが終了すれば、交代可能。

 4人制に比べて、手元に限られた石しかないため、小さなミスがより致命傷となり、スリルに満ちたエンドになることが多い。スイーパーも少なく、アイスの状態をジャッジする目が必要になる。

 まずは経験が重視される種目なので、4人制では国内トップレベルにある面々であっても、そう簡単に対応できるものではない。今回、JCA(日本カーリング委員会)強化部による強化委員会推薦枠で初めて出場した小谷優奈&荻原功暉ペアの「小谷・荻原」や石垣真央&神田順平ペアの「石垣・神田」らは、予選リーグで敗退した。

「小谷・荻原」の荻原が「(ミックスダブルス)独特の石の積み方、配置になるので、ドローを(ハウス)中央に正確に置けないと勝負にならない」と言えば、「石垣・神田」の神田は「どこで勝負を仕掛けるのかつかめないうちに、どんどんゲームが進行していく。ハウス内の状況が悪くなってしまうと、取り返しがつかない」と、ともにミックスダブルス特有のゲーム性への戸惑いを隠せず、経験不足を嘆いた。

 ただ、彼らの予選リーグ敗退の要因を、経験と研究不足だけに断定することはできない。

 前年度の優勝枠、そして推薦枠以外、つまり地方予選から勝ち抜いてきたペアでプレーオフに進んだチームは、荻原が指摘した「中央に置くドロー」を丁寧にハウス内に送り込み続けた。

 地元・中部ブロック代表の、「クレイポルド」の傳美砂子&傳直文ペア、「オリオン機械」の堀内珠実&冨安岳人ペア、「チーム柳澤」の柳澤実知&小泉聡ペアをはじめ、「妹背牛協会」の三浦好子&似里浩志ペア(北海道ブロック)や、リスクを減らすゲームメイクをしながらもキーショットをしっかり決めて4位と躍進した「藤澤・小野寺」の藤澤汐里&小野寺浩太ペア(関東ブロック)は、正確かつ安定したショットを見せ、地方代表かつミックスダブルスのトップチームとしての矜持をそれぞれ示した。

 その地方代表組については、3位となった「札幌国際大学」の吉村紗也香も、「私たちがなかなか入れない場所にしっかり(ストーンを)置いてくる」と賞賛を惜しまなかった

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最終更新:3/22(金) 14:36
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