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グループ面接成り立たない 20年卒就活、3つの異変

3/23(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

■就活出遅れ学生は5月以降にチャンスも

もちろん、前倒しに次ぐ前倒しで、大半の企業は4月中に内々定を出してもとても採用予定者数を埋められるとは考えていません。そこで、5月以降にも改めて会社説明会・選考を実施する企業が増えそうです。数年前まで採用時期を一本化するのではなく、複線化することは採用担当者の間ではタブー視されていました。

手間暇がかかるのはもちろんのこと、結果的には早い採用時期の方が優秀な学生は多いからです。しかし、売り手市場が強まると企業側の思惑はどこへやら。採用時期を複線化しないと、とても採用予定者数に到達しそうにはありません。この採用時期の複線化、言い方を変えれば、通年採用に移行しつつある、ともいえます。

■ゴールデン面談、企業にとっては?

3点目のゴールデン面談は要するに個別面談です。個別面談は企業によっては実質的な面接を指すこともありますが、ここでは違います。個別面談というよりは個別対応といった方がより正確でしょうか。

会社外の就活カフェや喫茶店などで採用担当者が就活生とざっくばらんに話します。単なる就活相談と化すことも多く、この個別面談、手間暇はどう考えてもかかります。しかし、それでもいい、と個別面談に乗り出す採用担当者は口をそろえて話します。この個別面談(対応)、選考のどのあたりに位置するかは難しいところです。就活生・企業によっては、会社説明会の前段階ともいえます。そうではなく、リクルーター面談や初期選考に相当するケースもあります。就活生・企業によっては千差万別と言えます。

なぜ、この個別面談(対応)が増えたか、といえば合同説明会や就職情報サイトなど従来型の採用手法が硬直化しつつあるからです。合同説明会だと、今年はまず、2月上旬ごろまでが不入りでした。就活生からすれば後期試験などがあるからです。2月中旬から下旬にかけては想定以上に就活生を集めた合同説明会もありました。一方で閑古鳥が鳴くところも。

付言しますと2月下旬以前の合同説明会は一応、インターンシップ合同説明会ないし業界研究という位置づけです。ただ、実質的には3月以降の合同説明会と変わりません。このインターンシップ合説(または業界研究合説)は就職情報会社の各社とも2月に開催し、乱立気味でした。その影響で3月以降の合同説明会は就職情報会社の想定以上に参加者数が下回る合説が相次いだのです。

就職情報サイトも同じで、売り手市場の影響もあって学生のエントリー数は落ち込み気味です。企業がこの就職情報サイト経由でいくらダイレクトメールを打っても就活生の反応はほぼ皆無。就活生からすれば、様々な企業からダイレクトメールが来て、全部読み切れないからです。就活生によっては、本命企業とそれ以外の企業とではメールを使い分けているとのこと。

「本命企業は大学アカウントを使っています。このアカウントに来たメールはちゃんと読むようにしています。本命以外の企業だと、捨てアカウントをつくってそこにメールが行くようにしました。先輩から教えてもらった方法です。これだと、山のように来るメールで重要な情報が埋もれなくても済むので」

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最終更新:3/23(土) 10:12
NIKKEI STYLE

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