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高校野球から見る、新時代のビジネス像

3/23(土) 7:24配信

商業界オンライン

 春の選抜高等学校野球大会が始まり、本格的に高校野球のシーズンに入った。高校野球は学生スポーツの中でも注目度が高く、甲子園大会は全ての試合がテレビ中継、試合後もニュース番組等で大々的に報道される。

 注目度に比例して高校生の平均的な技術レベルも上がり、今では140キロを投げる投手も増えたが、これは情報化社会になり、正しいトレーニング方法を誰でも簡単に知り得る環境になったことが大きいだろう。

 大学野球・社会人野球の方がレベルは高いわけだが、高校野球の方が注目される。球児のひたむきに頑張る姿に感動し、応援したくなるのは、そこに自分を投影させるからだろうか。そして、今や高校野球は一大コンテンツとなった。

 しかし、違う側面から高校野球を見てみるともっと面白くなる。今回は、高校野球とビジネスシーンでのマネジメント力について考える。

高校野球とビジネスでの問題点

 高校野球の監督は、野球の技術指導はもちろんのこと、社会で通用するために礼儀作法、考える力などの人間力についても指導する。私も元球児だったので分かるが、監督と選手は社会での上司と部下の関係と似ている。

 監督の指導法によっては野球の技術と人間力もものすごい伸びを見せる選手もいる。これはビジネスの世界でも同じで、上司の指導法によっては部下の成長度合いが大きく変わる。しかし、高校野球・ビジネスの世界でも、監督や上司の指導法が間違っていて、上手にチームが回せないという現象がよく起こる。

 高校野球では、そうしたチームは勝つことが難しくなり、選手個人も伸びにくくなる。ビジネスシーンでは、部下のモチベーションが下がり、指示したことをこちらの意図通りにやってくれない。

 では、なぜそうしたシーンが多くなっているのか?

 高校野球では、勝利至上主義が問題になっている。投手の酷使はよくいわれるが、目先の勝利のために選手のスケールを無視して、指導者が自分の都合のよいように型にはめ過ぎていることも大きな問題だ。

 社会でも同じ現象がある。上司が型にはめ過ぎてしまい、新しい発想を持った人材が消されている。そして、従来の古いやり方が蔓延してしまった結果、日本の労働生産性が先進国の中で一番低くなってしまった。

 これは過去の成功体験を引きずっているのだろうと個人的に思う。時代は進んでいるのに、指導法は過去のものを取り入れている。新しいことに挑戦しなければ革新は生まれないのに、日本では部活動から社会まで、指導者の思い込みによってそうした現象が数多く起こっている。

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最終更新:3/23(土) 7:24
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