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デジタル教育の第一人者が語る、「IT教育」で見過ごされがちな盲点【デジハリ杉山学長のデジタル・ジャーニー】

3/23(土) 8:40配信

FINDERS

デジタルハリウッド大学学長の杉山知之さんが、デジタル・テクノロジーの未来を語る連載がスタート。日本と世界のデジタル技術、その発展を黎明期から最前線で見つめてきた杉山さんが、過去の叡智と、来たるべき時代への展望を、縦横無尽に語っていく。

今回のテーマは「IT教育」。社会人・学生向けのクリエイター養成スクール「デジタルハリウッド」を設立して約四半世紀、21世紀初頭には株式会社立として大学と大学院も開学。いま、彼はIT教育に何を求めているのだろうか。

「デジタルハリウッド」という学校がもたらしたもの

デジタルハリウッドは最初の専門スクールの開校から、来年で25周年を迎えます。しかし、教育に対してこめている思いは、まったく変わっていません。

64歳になった私が若い頃から携わってきた、デジタル・テクノロジーに見出してきた希望――個人の能力がコンピューターによってエンハンス(拡張)され、ライフスタイルも会社組織に縛られない個人単位のものへと変わっていき、新たなコミュニケーションの仕方が成立していくだろうという、未来への展望。それがずっと、デジタルハリウッドでの教育のあり方を、そして私自身を突き動かしています。

そうした立場からIT教育について語るために、少しだけデジタルハリウッドの沿革をお伝えしたいと思います。

株式会社が運営をする、社会人向けの専門スクールという、個性的な学校を立ち上げた当時は、「マルチメディア」という言葉が世間を席巻していた頃でした。私自身もCGのプロダクションを手がけていて、この分野にはこれから多くの人材が必要になるだろうという見通しと共に、先ほど触れたデジタル・テクノロジーへの思いが相まって、開校を決意。1994年にデジタルハリウッドは産声を上げました。

多くの社会人が門戸を叩いてくれました。何年か実社会で働いた時に、それぞれ自分の中に、さまざまな疑問が生まれてくる。そこでデジタルハリウッドを探し出し、ゼロからキャリアチェンジをしていく。技術を身に着け、新たな夢を叶えていくわけですね。

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最終更新:3/23(土) 8:40
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