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英国人が見たコロンビア戦「香川真司はスタメンには必要ない」「サポーターはわくわくした(笑)」

3/23(土) 0:10配信

フットボールチャンネル

 日本代表は22日、キリンチャレンジカップ2019でコロンビア代表と対戦し、、0-1の敗北を喫した。この試合中、現地で試合を取材し、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)

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●「中島はチームの攻撃にプラスαになるかどうか…」

――本日もよろしくお願いします! さて、日本代表のスタメンが発表されましたが、この11人の印象はいかがでしょうか

「まずは柴崎(岳)のキャプテンマークですね。彼はあまりピッチで声を出さないタイプだと思うので、森保一監督から期待されているのはプレー面でリードすることです」

――なるほど。では注目選手は柴崎ということになりますでしょうか

「彼はその一人ですよね。彼以外はもちろん中島(翔哉)です。アジア杯に行けなかったし、外から見るとあまり強くないカタールリーグに移籍したので、久しぶりのプレーを見るのは楽しみです。ドリブルより全体のチャンスメイクに期待したいですね。チームの攻撃にプラスαになるかどうか…」

――チームの攻撃にプラスαになるかという意味では、鈴木武蔵のプレーも楽しみですね

「そうですね。この機会は大きなチャンスです。最近J1で活躍してますが、代表でも結果を残せるかどうかということですね」

――一方でコロンビアもほぼベストメンバーで来ました。日本にとってかなり良い強化試合となりそうですね

「そうですね。でも、ロシアワールドカップで日本はコロンビアを下したので『うちより強い相手』という入り方より『また倒そう』の方が良いかな」

――確かにそうですよね。その中でやはり警戒すべきはハメス・ロドリゲスでしょうか

「もちろんそうです! でも、立ち上がりは日本の方が勢いありそうです」

●「鈴木のシュート、枠外はこの厳しいレベルで許されない」

――日本、チャンスは多いですが、シュートが枠に飛ばないですね

「それはそうですが、シュート打っているというのは本当に良い事です」

――前半も30分が経過しました。ここまでの印象はどうでしょうか

「最初の30分で堂安(律)も南野(拓実)も中島も遠目から打ったのは良いことだと思う。強いコロンビア相手に全くビビってないし、積極的にプレーしてるから評価したいです」

――日本の守備についてはいかがでしょうか

「組織的で良いと思う。冨安(健洋)と昌子(源)は常に話していて、オーガナイズされています」

――37分、左サイドの中島から良いクロスが上がり、鈴木がフリーでシュートを放ちましたが、枠を外れました…

「うわぁ、あのチャンスは枠をとらえないといけないですね。もしキーパーが止めればしょうがないですが、枠外はこの厳しいレベルで許されない。鈴木の動きも中島の意識とパス精度は良かったですけどね。今度は決めて欲しい」

――日本は前半のうちに1点取りたいですね。流れが良いですし

「そうですね。でも時間がドンドンなくなっているので、難しいと思う」

――0-0で前半終了しました。45分間ご覧になっていかがでしたでしょうか

「全体的に良かったと思います。でも、得点を取れなかったのは相変わらず課題ですね…」

――得点を奪うために、後半はどんな部分が必要になりますでしょうか

「シュート精度(笑)。チャンス作っているのに、ゴールネットにボールを入れられない…」

●「ファルカオはワールドクラスの一人」

――後半、日本はさっそくピンチを迎えてしまいましたね

「そうですね。スタジアムで風は本当に強いのでそれも影響与えてるかなと思います。左から右方向の風なので、日本は前半よりピンチが多くなると思います」

――54分、セバスティアン・ビジャのクロスにラダメル・ファルカオが合わせましたが、ファルカオの手に当たったとされノーゴールとなりました。しかし、日本はクロスに警戒が必要ですね

「間違いないです。ファルカオはヘディング技術が非常にワールドクラスの一人なので気をつけないといけない」

――62分、香川真司が準備をしているみたいですね

「そうですね。サポーターはわくわくした(笑)」

――しかし64分、PKを与えてしまいました

「あれ? PKか!? なんで!?」

――ドゥバン・サパタのシュートが冨安の手に当たったとされたみたいです

「そっか…。スタンドから全然気づかなかった(笑)」

――しかしもったいない失点でしたね

「やっぱり前半で点を取れなくてもったいなかった」

――徐々にコロンビアのペースになってきました

「そうですね、コロンビアは完全に主導権を握っている」

●「香川はスタメンに必要ない」

――さて、香川が入りましたが、彼に期待する部分を教えてください

「香川はね、とりあえずボールをキープ、テンポを変えることを期待したいですね。今日本はあまり冷静にプレーしていないから。彼は結構経験あるので、その部分は頼みたいです」

――ショーンさんは森保ジャパンに香川が必要だとは思いますか?

「現在はスタメンに必要ないかなと思います。でも、23人のなかで役割がないわけでもないですね。もしできれば、培ってきた経験や技術を生かさなければなりません」

――スタメンに必要ないと言うのはなぜですか

「今は次のW杯に向けて準備している中で中島、南野、堂安のコンビは一番良い連係ができていると思っているからです。あの3人は速いスピードで攻めるが、香川は少し違うタイプですね」

――さて、代表初招集の鎌田大地が入りました。ショーンさんの鎌田に対する印象を教えてください

「サガン鳥栖の時は非常に積極的な若手でしたし、若い頃から自信満々というイメージですが、最近彼のプレーをあまり見てないのでこの2試合楽しみです」

――83分、中島がペナルティエリア外から強烈なミドルシュートを放ちました

「やっぱり中島上手いね。ビジョンが素晴らしいし、精度もトップクラス」

――ただ得点なく、この時間帯まで来てしまいました

「そうですね。やっぱり前半で勢いがあったときに点取らなくて残念でした」

――ただ、途中出場のメンバーは、かなり良い形で試合に入れていますよね

「そうですね。それは森保監督にとってポジティブになるね」

「ロスタイム5分! もういい、寒過ぎ!(笑)」

●「コパ出場は鈴木より鎌田の方が可能性ある」

――試合が終了しました。振り返って、いかがでしょうか

「まあ、前半良かったが、得点奪えなくて敗戦に繋がったね。でも、内容は全体的に良かったと思う」

――注目選手にあげていた柴崎と中島のプレーはいかがでしたでしょうか

「中島は非常に良かったと思う。柴崎は中島に比べて印象的なプレーは少ないけど、ミスも無かった。英語では steady(安定した) と言います」

――では代表デビューとなった鎌田、鈴木の評価を教えてください(安西幸輝は出場時間短かったのでなし)。

「鈴木は少し『慣れる時間が必要』ということです。鎌田も出場時間は短かったのであまりインパクト残せなかったかな。出場時にコロンビアに勢いがあったので、難しかったと思います」

――なるほど。今後継続して代表入りする可能性はありそうですか?

「もしベルギーで活躍と得点が継続すればコパ・アメリカ出場は可能だと思います。鈴木もクラブでの調子によりますが、鎌田の方が可能性があるかな」

――まだボリビア戦もあるので、そこでどのようにアピールするかも重要となってきそうですね

「そうですね。もちろんセンターフォーワードにとって一番大事なアピールはゴールなので、次の試合で取って欲しいです」

――この試合で最も注目されていた香川でしたが、ショーンさんの目にはどのように映りましたか?

「彼はベンチからで良かったと思う。先程言いましたが、香川は他の2列目の選手と少し違うタイプなので、良いインパクトを与えることができました」

――話を守備に移します。冨安と昌子は初めてコンビを組みましたが、いかがでしたでしょうか

「全体的に良かったが、後半はピンチの中で少しバランスを崩されましたね。でも、強豪のコロンビアと戦うときにどこのチームもそうなっちゃうかなと思います」

――最後に、ボリビア戦に向けて期待する部分を教えてください!

「もし出来れば今日の前半のような積極的なサッカーを90分間継続して欲しいですね。そして、勢いがあるときにしっかり得点を奪わないといけないことです!」

――ありがとうございました! ボリビア戦もよろしくお願いいたします。

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。

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