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人は血管から老化する|老化を招く4大悪は「喫煙」「高血圧」「脂質代謝異常」「高血糖」

3/23(土) 9:03配信

サライ.jp

文/印南敦史

『すべての病気は血管で防げる!』(池谷敏郎著、青春文庫)の著者は、血管、血液、心臓などの循環器系のエキスパートとして各種メディアで活躍している医学博士。

1日5分で目の老化ストップ!目のはたらきを回復する「基本体操」

本書は、ベストセラーとなった2015年発行の前著『人は血管から老化する』に続き、この3年間の新しい知見を盛り込んだ文庫である。3年も経てば「血管ケア」に対する意識や考え方が変化しても当然だということで、「血管が若返り、健康寿命がのびる食事の新常識」を紹介している。

しかしその一方、3年経っても変わらないこともあるのだという。たとえば最たる例が、日本人の死因の第1位であるがんについての考え方だ。

「がん家系」という言葉もよく聞かれるので、がんになるのは遺伝的な要因が強いように思われがちですが、完全な遺伝性のがんは、がん全体の5%ほど。残りの95%は、遺伝とは関係ありません。(本書「文庫版のための序章 すべての病気は「血管」で防げる!」より引用)

これは意外な事実なのではないだろうか? たしかに親ががんになった人には、がんになりやすい傾向がある。しかし、その原因の多くは遺伝ではなく、「同じ生活習慣を持っていること」にあるというのだ。

だとすれば、それもまた納得できる話ではある。同じ家で生活していると、たばこを吸う、歩かない、肉ばかり食べている、野菜を食べない、お酒をよく飲む、睡眠時間が短い、睡眠時間が不規則……といった“よくない習慣”までが似てしまうことになる。そのため、親ががんになれば、子もがんになりやすいというわけだ。

 実は、25%のそうした家族から受け継いだ生活習慣がかかわっていると言われています。この25%のがんは遺伝によるがんとは違って、避けられるがんです。
では、残りの7割はというと、遺伝も家族も関係ありません。後天的な生活習慣の影響が大きいがんです。ということは、95%のがんは、生活習慣病なのです。(本書「文庫版のための序章 すべての病気は「血管」で防げる!」より引用)

同じことは、心疾患(心筋梗塞や狭心症など)、脳血管疾患(脳卒中)などにもいえるという。血管は正直で嘘をつけないからこそ、食生活や生活習慣の良し悪しが、血管に現れる。

だから、元気そうな人であっても、血管を老けさせる生活を続けていると、やがて心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こしてしまうのだ。そう考えると、寿命を左右する大半の病気は生活習慣病だと考えることができる。

だとすれば気になるのは、血管が老けやすいのはどういう人たちなのかということだ。長年にわたり、循環器の専門医として外来で患者と向き合っている著者は、この点について痛感することがあるのだという。

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最終更新:3/23(土) 16:59
サライ.jp

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