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日本代表、最悪の失点はなぜ起こった? 「それは正したい」、主将・柴崎岳が語る危機感

3/23(土) 11:11配信

フットボールチャンネル

 日本代表は22日、キリンチャンレンジカップ2019でコロンビア代表と対戦し、0-1で敗れている。前半から数多くのチャンスを作り、良い流れに持っていけていた森保ジャパン。しかし、次第に相手のペースへ持ち込まれると、最後はPKを与え失点し、敗戦を喫する形となった。あの失点までの流れはなぜ起こってしまったのだろうか。(取材・文:河治良幸)

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●公式戦なら最悪の失点

「あの失点だけにフォーカスするべきではない」

 A代表で初めてゲームキャプテンを任された柴崎岳がそう指摘するのはPKによる失点にいたる時間帯の流れについてだ。

 確かに1つのシーンだけ抜き出せば、セカンドボールからペナルティエリア内で5人に入り込まれた状態で、ゴール左からサパタがシュートに持ち込むとブロックに行った冨安健洋の手に当たってしまった。

 しかし、全体的には日本の良い時間帯がコロンビア以上にあった中で、後半10分前から19分のPKまで、10分間は明らかにコロンビアのペースであり、しかも森保一監督がまさに香川真司を投入しようと準備させていたところでの失点という公式戦なら最悪の失点時間だった。

「それまでに前兆はありましたし、急にポンとやられたというよりはジャブのような形から、自分たちの危機察知がもっと及んでいたらなという部分はありきの失点でした」

 そう柴崎が振り返るように日本が前半に比べて全体がやや間延びし、しかもコロンビアがシンプルにサイドを使ってきたことで、日本の前からの守備がハマりにくくなっていた状況で、ビジャのクロスをペナルティエリアでファルカオに合わされた(結果はハンドでノーゴールとなったが)あたりからコロンビアに流れを持っていかれた。

 そしてケイロス監督は長身FWのサパタを前線に入れて2トップに変更。ハメス・ロドリゲスをトップ下から右サイドハーフに移してサイド攻撃をより明確にしてきた。後半16分にはハメスのサイドチェンジを左のムリエルに送り、ムリエルが室屋を突破してグラウンダーのクロスを折り返すと、そこにハメスが飛び込んできた。

●W杯、アジア杯を戦った柴崎だからこそ…

 ここは冨安がなんとか防いだが、失点にいたる流れができていたのは確かだ。そこで例えば明確にブロックを組んで耐えてから持ち直していくなり、あえて時間を使って攻撃をすることで相手の流れを切るなり、目に見える対応力、修正力をチームで発揮できないまま失点したというのは親善試合、慣れないメンバーもいたとはいえ結局ゲームコントロールのところで課題がそのまま引き継がれてしまっている。

 さらに突き詰めて言えば、やはり森保一監督も認めるように、前半の自分たちが強度を相手より高められていた時間帯に得点を取りきれないことが後半のツケになって来るというのも改めて露呈された。要素、要素を抜き出せばポジティブに評価できるプレーは少なからずあったし、そうした部分の手応えを否定する必要はない。

 しかし、当面の目標になるコパ・アメリカでは同じコロンビアにしても強度は上がるし、日本の前からの守備がハマらず押し込まれる時間帯も増えることが容易に想定できるだけに、良い時間帯に点を取り切る、悪い時間帯に守り切りながら、早めに修正力、対応力を発揮して流れを引き寄せると言った柔軟かつタフな戦いをしていくことが重要になる。

「もしこういう相手に“これだけやれた”と思っている部分が少しでもあるのであれば、それは正したいと思いますし、これ以上成長はできないと思うので、それをしっかり締めて、負けは負けですし、もちろん敗因はあると思うので、油断せずにやりたいと思います」

 そう語る柴崎の危機感はロシアワールドカップ、AFCアジアカップと戦いながら手応えと課題を肌で感じてきた選手ならではのものでもあるかもしれないが、日本のサッカーファミリーとして共有していきたい課題でもあり、期待込みで厳しく見えてくべきものであるだろう。

(取材・文:河治良幸)

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最終更新:3/23(土) 11:11
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