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新品の価値は一瞬で消えるのに?非効率な日本人の「中古嫌い」

3/23(土) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、資産となるモノの見極め方・買い方について見ていきます。※本連載では、経営者や中小企業向けにアセットアドバイザリーを行う株式会社HAM代表取締役の垣屋美智子氏の著書、『使えば増える! お金の法則 ―ワクワクしながら資産づくり―』(時事通信社)の中から一部を抜粋し、資産づくりにつながる「効率的なお金の使い方」について解説していきます。

なぜアンティーク時計の資産価値は高いのか?

資産でないモノにお金を使っていませんか?

第1回(参考記事『 「財布がパンパンに膨れている人」がお金持ちになれない理由』 )から資金流出を防ぐことを述べたので、ここでは、いよいよ資産になるモノを買うことについて述べましょう。

せっかくお金の無駄遣いをやめても、ここで間違ったモノを購入してしまったら、元も子もありません。資産を買っているつもりで実は消耗品を購入していたり、資産は資産でも高値つかみ(高値で買ったモノが後で値下がりすること)をしていたり…。

そういう目に遭わないためには、モノの資産価値について知る必要があります。

例えば次の時計の中で、購入後、10年使ったとして、資産価値が最も下がらないのはどれでしょう? また、もしあなたが買うとしたら、どれを選びますか。

□アンティークの高級機械式腕時計30万円

□フランスの有名ブランドのクオーツ腕時計40万円

□スマートフォンと連動するスマートウオッチ5万円

これらの情報以外に何もないとすると、一般的に見て、上から順に資産価値は下がりにくいと考えます。

理由として、まず、モノというのは最新技術を取り入れた革新的商品であればあるほど、技術改善が短期間で起こりやすく、既存のモノの価値は落ちやすいといえます。電化製品はまさにこれに当てはまりますので、スマートウオッチの価値が最も早く下がるという説明ができます。一方で、機械式腕時計は何世紀もかけて少しずつ進化しているもので価値が下がりにくく、スマートウオッチとは対極にあるといえます。クオーツ腕時計はスマートウオッチと機械式腕時計の間になるでしょう。

次に、需給のバランスですが、スマートウオッチとクオーツ腕時計は大量生産が可能なので供給不足になることはありません。そのため、経年劣化により価値も徐々に落ちていくと考えられます。これに対して、アンティークの高級機械式腕時計は、供給が「限定的」で、需給のバランスを考えれば、その価値は維持されると想定できます。むしろ、そのアンティークの時計のブランドが再評価されれば、中古だとしても価値が上がっていくことさえあり得ます。

このようにモノの耐用年数と将来の需給のバランスをもとに、客観的にモノを見るとどれに資産価値があるかが分かります。

さて、それでは、資産価値に納得ができたとして、あなたはどれを買いますか。

私なら、お金に余裕があればスマートウオッチを買い、お金に余裕がないのであれば機械式腕時計を買うと思います。

理由としては、スマートウオッチは欲しいとは思いますが、完全に消耗品なので、数年で使えなくなることが前提です。ですからお金に余裕がなければ買いません。けれども単純に時計が必要で、自分に余剰資金がなければ、一生使うつもりで機械式腕時計を購入します。もし30万円が用意できないのであれば、この時計を将来購入することを目標にして、その間は安い時計で代替するか、いっそのこと、スマホで代用し時計は持たないかもしれません。

資産でないモノを見極め、妥当な価格で購入するには、「欲しい」という主観で判断するのではなく、今の状態と未来の状態も含めて、モノを見る目が必要なのです。その上で、自分に合ったスタイルで資産を増やしていくのがよいと考えます。

Rule

モノの価値は、耐用年数と将来の需給バランスで決まる

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最終更新:3/23(土) 8:00
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