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羽生結弦、大逆転Vは「まだ可能だ」 伊解説者が“奇跡の再現”を否定しない理由

3/23(土) 9:39配信

THE ANSWER

史上最大の大逆転へ、ユーロスポーツ解説者は王者の「質」を絶賛

 フィギュアスケートの世界選手権は男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)が94.87点で3位につけた。冒頭のジャンプがミスとなり、首位のネイサン・チェン(米国)とは12.53点差。23日のフリーで史上最大の大逆転を狙うが、イタリアの解説者は「まだ勝利は可能だ」と分析している。イタリアメディア「OAスポルト」が伝えている。

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 右足首の故障から4か月ぶりの復帰戦となった羽生。記事によると、欧州衛星放送「ユーロスポーツ」の解説者を務めるマッシミリアーノ・アンベーシ氏は「日本人スケーターへの重圧は信じられないほど大きなものだった。そのために珍しいことが起こった」とし、普段から安定している4回転サルコーが抜けてしまったことに言及している。

「このエラーに僕はかなり驚いた」とした一方で「このような大事な試合で、しかもホームでその上、負傷による休養明けということを考えると理解できるよ」と語ったという。しかし、以降は圧巻の内容だったと舌を巻いている。

「残り全てのエレメントは抜きんでたものだった。トリプルアクセルは唯一無二の最上級のクオリティだった。全てのスピンも安心して信頼できる質で、ステップシークエンスでは極僅かの乱れがあっただけだ。これらのおかげで各エレメントの技術点は高いものとなっている」

 このように賛辞を連発。6位と出遅れた宇野昌磨(トヨタ自動車)についても「同じ話」とし、「ホームでの世界選手権という事でマスメディアからの強大なプレッシャーがかかった」とミスが出たことを擁護したという。

過去に演じた大逆転、アンベーシ氏「まだ勝利は可能だ」

 しかし、まだ決着がついたわけではない。アンベーシ氏は羽生について“奇跡の大逆転”の再現に言及している。「ユヅル・ハニュウは過去にもショートで出遅れたことがあったが、信じれない完成度のフリーを演じて優勝したことがある。2017年のヘルシンキでの世界選手権だね」と口にしたという。

 当時はSPで首位と10.66点差の5位と大きく出遅れながら、フリーで世界最高得点(当時)を記録する完璧な演技で大逆転V。同氏は「今回はトップとはかなりの点差があるが、まだ勝利は可能だ」としている。

 首位に立っているのはチェンだ。107.40点をマークした演技について、同氏は「チェンは賢い選択をショート中に行った」と4回転フリップをルッツに変更したことを評価。しかし、「チェンの今回のジャンプの質は彼(羽生)の最高点と比べると優れて良いわけではない」とも言及したという。

「特にトリプルアクセルに関するハニュウとチェンの加点の差は、本当の評価が成されていない」とし、羽生はもっと加点を得ていいと指摘。「こんな風になってしまうのは、あぁ、酷いことだ!」と嘆きながら「しっかりとフリーを見届けよう」と締めくくったという。

 12.53点と大きな差があるが、羽生のジャンプの質なら“奇跡の再現”が不可能ではないと分析したアンベーシ氏。宇野も含め、巻き返しを演じ、表彰台の頂点を争えるか。運命の決戦は今夜だ。

THE ANSWER編集部

最終更新:3/23(土) 10:17
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