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オリンピック選手を上回る記録も!「ガチで人類No.1を決める」最強のパラリンピック競技とは?

3/23(土) 16:00配信

週刊SPA!

~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第69回~

 フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営しているスポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。

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「ガチで人類No.1を決める」最強のパラリンピック競技

 オリンピアンもパラリンピアンもナシに全人類ガチの勝負で頂点に立つ選手が、パラリンピアンの側だったなら燃える……と思ったことはないでしょうか。有名な事例ではドイツの走幅跳選手であるマルクス・レームさんが、片足が義足でありながら8メートル48センチという五輪優勝級の記録を保持しており、東京五輪での金候補ではないかと注目を集めています。本当にそうなったらすごいですよね。

 今回物見遊山へ向かったのも、そんな「全人類ガチ」の王者がいたりするかもしれないという期待感を秘めた競技。その競技とは「パラパワーリフティング」。東京パラリンピックで実施される競技のひとつで、いわゆるベンチプレスのこと。ベンチに寝そべって腕でバーベルをあげるアレです。

 そもそもパワーリフティングとは、バーベルを担いで屈伸する「スクワット」、床に置いてあるバーベルを手で持って引き上げる「デッドリフト」、そしてベンチに寝そべって胸の上にバーベルをあげる「ベンチプレス」の三種目があり、その合計重量を競うものです。ただ、そのなかでもベンチプレスは、単独の大会も開催されるほどの人気種目。パラパワーリフティングは、そんな人気のベンチプレスを単独で切り出しまして、パラリンピックで競っていこうじゃないかという競技なわけです。

 このパラパワーリフティングには「全人類ガチ」での世界一かもしれない選手が存在します。リオパラリンピックの男子107キロ超級(運動機能障害)クラスで310キロの世界記録をマークしたシアマンド・ラーマンさん。日本パラ・パワーリフティング連盟の解説によれば、これは健常者ベンチプレスの世界記録と比べても20キロ以上も上回る大記録なのだとか。

 ラーマンさんに限らず、ベンチプレスの世界大会にパラパワーリフティングの選手が出場したり、優勝したりすることも特別な事例ではないと言います。「ベンチプレスの世界記録をとりまとめている人が誰なのかは知らんけど、とにかくスゴそう……」と思いますよね。何故そんなことが起こるのか、見ておかないといけないでしょう。

 こちらで開かれたのはパラパワーリフティングの全日本選手権。この大会で好成績をあげると夏に行なわれる世界選手権への出場、ひいては東京パラリンピックへの出場にもつながるということで各選手の意欲も高まっている模様。しかも、海外強豪国からの招待選手も招いているということで、まさに「世界」を感じるような舞台となっていました。

 会場となるホールは、音楽コンサートや講演会をやるための講堂です。スポーツ会場らしからぬ舞台に一歩立ち入ると、専属DJでもいるかのように軽快な音楽が流れています。ステージはライトアップされ、場内実況や場内解説まで行なわれているではありませんか。東京五輪・パラリンピックで重量挙げ・パラパワーリフティングの会場となるのは劇場としても広く利用される東京国際フォーラムですが、まさに本番さながらの「劇場感」が漂っています。

 聞けば学校側も学生の経験と勉強を兼ねて運営に協力しているとのこと。音楽も学生が作ったものを流しており、ポスターやパンフレットにも学生の絵が使われています。記録の管理や大会の補助員も学生が担っているのだとか。ほほぉ、こういうやり方もあるんですね。ほかのパラ競技も参考にしてもいいのではないでしょうか。競技が盛り上がり、学生はイベントの運営を通じて自分たちが学んだことを現場で試せるなんて、ウィンウィンじゃないですか。

 取り立てて観衆が多いというほとではありませんが、学生たちの若々しい運営もあって、場内はなかなかの盛り上がりです。もともとこの地は八王子のなかでも奥まった山部分にあり、交通の手段も「JR八王子駅からスクールバスに乗ってください」みたいな行きづらい場所。「間違って、うっかり」来たりするような場所ではありません。「絶対にパラパワーリフティングを見る」という強い気持ちで集った人々だけあって、場内の熱気も高い。

 パラパワーリフティングは下肢に不自由がある選手たちにより、男女各10階級の体重別で争われます。障がいの内容や程度によるクラス分けはなく、区分けは体重のみ。公平性を保つために、下肢の一部を切断している選手は一定の重量を加算した体重で分類されるとのこと。選手はそれぞれ3回の試技を行ない、もっとも重いバーベルをあげた選手が勝ちです。

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最終更新:3/23(土) 16:00
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