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【センバツ】星稜・奥川恭伸が“田中将大の再来”と言われる4つの理由

3/24(日) 7:31配信

週刊ベースボールONLINE

変化球の精度と真っすぐの質

 2019年ドラフトは、年明けの段階から「高校生BIG4」が話題を集めている。北から紹介すると大船渡高の157キロ右腕・佐々木朗希、横浜高の153キロ左腕・及川雅貴、星稜高の150キロ右腕・奥川恭伸、創志学園高の150キロ右腕・西純矢である。

 センバツには4人のうち、及川と奥川の2人が出場。大会が開幕した3月23日の第3試合では、星稜高(石川)と履正社高(大阪)による1回戦屈指の好カードが組まれた。

 現役時代に投手だったあるベテランスカウトは開幕前、奥川評として「マー君の再来です!」と興奮気味に話していた。つまり、ヤンキースで活躍する田中将大とだぶらせたのである。

 2年春から3季連続となる甲子園で、初完投を初完封(被安打3)で飾った。しかも、毎回の17奪三振。昨年9月のU-18アジア選手権(宮崎)でも2年生唯一の代表入りと多くの実績を重ねてきたが、ドラフトイヤーともなれば話は別である。「平成最後の甲子園」において、新怪物誕生と言っていいだろう。

 なぜ、マー君の再来と言われるのか? 完成度の高さには、4つの理由がある。スカウト談話を裏付けとして紹介していこう。

 まずは変化球の精度。

 日本ハム・大渕隆スカウト部長は「カウント球と、勝負球のスライダーは、ともにタテにキレる。左打者の外角に逃げるツーシーム系に、終盤はフォークも織り交ぜてきた。しかも皆、高いレベルで使える。投げることのセンスを感じる」と引き出しの多さを指摘する。

 2つ目は本人が投球の軸と語る真っすぐの質。

 この日は自己最速を更新する151キロをマークした。オリックス・長村裕之球団本部長は「フィニッシュが強い」と絶賛する。さらに技術的な部分に踏み込むと「指先にかかっている証明。バックスイングは小さいが、ボールを前で放せる」と語り、それが、打者の手元での伸びに直結しているのだ。

 さらに強みは「好不調の波」が少ないこと。

 中日・中田宗男アマスカウトアドバイザーは「仮に真っすぐの調子が悪くても、スライダーやフォークの組み立てに変えていくだけの対応力がある。今回で甲子園3度目の経験値も大きい。悪いなりにも抑えられる」と、今秋のドラフトにおける1位候補を明言した。

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最終更新:3/24(日) 12:39
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