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【獣医師解説】犬の心臓病の早期発見のためのにできること なりやすい犬種とは?

3/24(日) 16:35配信

いぬのきもち WEB MAGAZINE

犬の平均寿命が延びている一方で、近年では心臓病の罹患数も増加の傾向にあります。今回は、代表的な心臓病「僧帽弁閉鎖不全症」「拡張型心筋症」「フィラリア症」の症状や早期発見の心得、主な治療法、飼い主さんができることについてご紹介いたします。

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まずは心臓の役割を知っておこう

「心臓」は、簡単にいうと血液を送り出す「ポンプ」の役割をしています。心臓から送り出す血液を一定の方向に流すため、逆流を防ぐ4つの「弁」が存在しており、ポンプとして機能するための筋肉が発達しています。そのいずれかに障害が起きると、心臓の主な働きである「全身に血液を送り出す機能」が低下し、体中に障害が生じるようになるというわけです。

近年では犬の平均寿命が延びていることもあり、心臓病の発症も多く見受けられるようになってきました。まずは心臓病を罹患するメカニズムを理解しながら、病気に対する知見を深めていきましょう。なお、心臓病と一口に言っても、多くの種類に分類されます。今回は、中でも代表的な3つの心臓病について取り上げます。

僧帽弁閉鎖不全

「僧帽弁閉鎖不全」は特に小型犬によくみられる心臓病で、症状が表出しにくいため、発見が遅れてしまいがちな病気の一つです。病名にもある「僧帽弁」とは、左心室から大動脈へ血液を送り出すときに、血液が左心房に逆流するのを防いでいます。その僧帽弁の機能が低下することで、血液の逆流を起こしてしまいます。僧帽弁閉鎖不全は発症すると徐々に病気が進行し、さらに症状が進むと「肺水腫」を併発したり、呼吸困難を引き起こしたりします。

早期発見の手段・なりやすい犬種は?

上述したとおり、僧帽弁閉鎖不全は初期段階での発見が難しい病気です。聴診では心雑音が確認され、また軽い咳などのわずかな症状が見られることもありますが、大きな症状はほとんどみられません。さらに病気が進むとはっきりした咳や散歩を嫌がったりする行動の変化、急に倒れてしまうなど虚血性発作などの症状が現れます。早期に発見するためには、愛犬が高齢になってきたら定期的な検査をすることをおすすめします。心臓の状態を確認するために、特に聴診やエコー検査をしておきましょう。

僧帽弁閉鎖不全は特にシニアの小型犬に多く見受けられ、トイ・プードルやマルチーズ、ポメラニアンやチワワ、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどがなりやすいと言われています。もちろんそれ以外の犬種も注意です。

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