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日ハム・斎藤佑樹「9年目の覚醒」はホンモノか

3/24(日) 9:01配信

FRIDAY

「全然ですよ! 去年もね、この時期は良くて……バッターがまだ活きたボールに慣れてなくて、ピッチャー有利じゃないですか? 騒いでもらえるのはありがたいですけど、僕自身は『まだまだこれからでしょ』って感じです」

3月9日、阪神とのオープン戦に先発した斎藤佑樹(30)は、2回を投げて無安打無失点に抑えた。その後も、無安打ピッチングを続け、3月18日にアスレチックスに本塁打で1点を取られるまで、無安打無失点と調子の良さをうかがわせた。スポーツ紙やネット上では「覚醒」「開眼」なんて文字が躍り始めたのだが――鎌ケ谷(千葉)の二軍施設で斎藤を直撃すると、拍子抜けするほど冷静だった。

だが、スポーツ紙日ハム担当記者は「スピードこそ出てないが、例年とはボールのキレが違う。お辞儀していたストレートがピュッと伸びている。ストライク率も10%近く上昇した」と“9年目の覚醒“を目の当たりにしている。たしかに、甲子園で福留孝介(41)から三振を奪ったカットボールはキレていた。そう伝えると、斎藤の表情が少し緩んだ。

「スピードよりキレが大事だと、やっと気づいたというか――いや、4~5年前から気づいていたけど、実践して試す勇気がなかった。自主トレ、キャンプとキレ重視のフォームを作り上げてきても、いざバッターと相対すると『打たれたくない』と、ついつい力が入ってしまって、バラバラになる。その繰り返しでした」

現在、大事にしているのは「下半身」と「脱力」だ。軸足にグーッと力を溜(た)め、なるべく打者の近くまで踏み込んでから、「ボールをリリースする瞬間だけ、上半身に力を入れる」のだと斎藤は言う。

「あとは気持ちですね。『抑えろ、抑えろ』と自分に言い聞かせながら投げたり。たしかにここ4~5年では、一番うまくいっているとは思います。ただ、もしかしたら、どこかで力が入ってしまうかもしれない。『力を抜く』って、言うは易しなんですよ。実行するのは本当に難しい」

――謙虚ですね。

「フハハハ! “無双“って言っても、まだトータルで7イニングしか投げてないんですよ? 謙虚っていうか、事実を述べてるだけです。プロで8年もやってるわけですから、さすがに……(笑)」

三十路(みそじ)に入ったハンカチ王子が、ついに新境地を切り拓く――かもしれない。

最終更新:3/24(日) 9:01
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