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【センバツ】大敗も横浜・及川雅貴へのNPBスカウトの高評価は不変

3/25(月) 7:16配信

週刊ベースボールONLINE

不安的中のマウンド

 横浜高は今センバツの「関東・東京」における一般選考枠6校で、ラスト6校目で選出された。昨秋の関東大会準々決勝(対春日部共栄高)では7回コールド敗退と、微妙な立場であった。最終的には東京2位校(東海大菅生高)との比較検討により、滑り込みの形となったわけだが、その最大の決め手となったのが「大会屈指の及川(雅貴)投手のいる横浜高校」(選抜選考委員)であった。

 具体的に評価したのは、三振奪取力。最速153キロに、鋭く変化するスライダーのみで相手打者と真っ向勝負してきた。

「もともとはいろいろな球種があったが、使いこなせなかった。器用ではないので、2球種に絞って高めていこう、と」

 冬場には球質を含めて、次のステップへ進める段階となり、チェンジアップを習得。さらには「ムダな動きをなくす」と、フォーム改善にも取り組んできた。

 前日、星稜高の右腕・奥川恭伸が履正社高との1回戦で17奪三振完封(3対0)。大会注目投手の快投を受け、明豊高(大分)との1回戦の試合前には「意識するわけではないが、良い刺激にはなる。奥川君以上のピッチングをしようとは思わない。自分の投球ができればいい」と冷静に語っていた。

 奪三振についても「詰まらせたフライ、内野ゴロを目指している。その上で三振が取れればいい」と理想の投球スタイルを話していた。

 しかし、気になる言葉があった。

「ここまで順調には来ていますが、(フォームが)まだ完ぺき固まったわけではない。チェンジアップの完成度も5~6割。高さが甘くなる。そこが怖いところ」

 不安が的中してしまった。1年夏、2年夏に続く3度目の甲子園は初めて背番号1を着けたマウンドだったが、味方が援護してくれた序盤の4点リードを守れず、3回表に連続四球からリズムを崩し、5失点でマウンドを譲っている(及川は右翼の守備へ)。エース降板が影響したのか、横浜高は相手に主導権を握られ、5対13の大敗を喫した。及川は8回途中、8点ビハインドの場面でマウンドに戻ったものの、3四死球と制球力に課題を残している。

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