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【デザインは耐久性こそ一番大事】実年齢より老けないクルマ、老けたクルマ

3/25(月) 9:30配信

ベストカーWeb

 デザインの評価は難しい。クルマだけでなく、人間の容姿についても同じ。デザインは趣味趣向、好みが反映されるため、評価軸がバラバラになる。

 しかし、人間でも特別美形ではないけどいつまでも若々しく見える、その逆に整っているけど年齢以上に老けて見える、というケースもある。これはクルマも同じ。

 本企画は、21世紀に登場したクルマを対象に、年月が経っているのにまったく古さを感じさせない老けないクルマと逆に時間とともに古くさく見え老けてしまったクルマをそれぞれ5台、清水草一氏に挙げてもらい、その理由を解説してもらった。

文:清水草一

老けるか老けないかはデザインの時間的耐久性の差

 クルマも年月の経過とともに年を取るが、人間と同様、年を取っても若く見えるクルマもあれば、年の割に老けて見えるクルマもある(今回はメカではなく、あくまで”見た目”に関しての話)。
 見た目が若いクルマと老けるクルマの違いは、基本的には、「デザインの時間的耐久性の差」と言っていいだろう。
 故・前澤義雄氏(元日産チーフデザイナー)は常々、「自動車デザインにおいて最も重要なのは、時間的耐久性だ」と語っていた。

 クルマは10年、20年使われる商品であり、大きさもかなりある。走るたびに、いや止まっていても人々の目に触れる、一種の公共物でもある。そのデザインがすぐに老けてしまっては、公共物として落第ということだ。

 では、自動車デザインの時間的耐久性は、どういった要素で決まるのか。

 第一にプロポーション。人間で言えば体形そのものだ。姿勢がよくてシュッとしていれば若く見えるが、腰が曲がっていたりすれば、すぐ老けて見えてしまう。

 続いて面の張り。ボディパネルの微妙な曲線の具合と言ったらわかりやすいか。パーンと張って見えれば、筋肉や肌が文字どおり張っていうようなものだが、これが貧弱だとすぐ老けて見えてくる。

 最後にディテールの仕上がりだ。ヘッドライトやグリルなどの形状や装飾の具合である。これは目鼻立ちや化粧の仕上がりに当たる。無意味にゴテゴテしていると老けて見えやすい。

 では、私の独断で、老けないクルマと老けたクルマを、国産車からピックアップしてみよう。今回は、21世紀に登場したクルマに限定した。あくまで一例なので念のため。

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最終更新:3/25(月) 17:00
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