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【最近ヘッドライトがやたら眩しい理由】超絶進化しているヘッドランプの事情と行方

3/25(月) 11:00配信

ベストカーWeb

 クルマはあらゆる点で進化を続けています。クルマの安全意識の高まりから、視界確保という重要な役割を担っているヘッドランプの進化は目覚ましいものがあります。

 最近、道行くクルマのヘッドライト(ヘッドランプ)がやたら眩しくなったなと感じている人は多いのではないでしょうか。

 もちろんハイビームに設定しっぱなしのマナー違反なクルマのケースもありますが、物理的にライトの性能がすごく向上しているという、シンプルな事情もあったりします。進化が思わぬ弊害の要因になっていたりもします。

 進化し続けるヘッドランプにあって、早くもLEDヘッドランプの次の一手が登場しています。その名は『レーザーヘッドランプ』。

 ヘッドランプの進化と最先端のレーザーヘッドランプとはどんなものかを岡本幸一郎氏が解説していきます。

文:岡本幸一郎

ヘッドランプの進化スピードに愕然

 自動車のヘッドランプは、より明るく照射することはもとより、充分な光量を確保しつつ消費電力を抑えることや、デザインの自由度を高めることを念頭に、ハロゲン、HID、LEDと進化してきた。

 最近ではLEDの性能向上がめざましく、1素子あたりのルーメン数やワットあたりの効率が短期間で格段に向上した。

 日本車では、2007年にレクサスLS600hに採用されて以降、徐々に採用する車種が増えており、LEDヘッドランプは近年の自動車におけるひとつの大きなトレンドとなっている。

 さらには次なるステップとして、ついに光源にレーザーを用いたものが、ドイツ製の高価なスポーツカーへの採用など、すでに実用化されている。

 最大の特徴として、普通の光は四方八方に広がる性質を持っているのに対し、レーザーの光は指向性が高く、広がることなくほぼまっすぐに遠くまで進むことが挙げられる。

 ゆえに、レーザーヘッドランプはLEDに比べて、より遠方まで照射可能である点で大きな優位性がある。

 BMWの場合、LEDのハイビームでは300mのところ、レーザーヘッドランプであれば倍の600m先まで照らすことができるとしている。

 さらには、コヒーレンス(可干渉性)もレーザーの光の大きな特徴だ。

 自然放出光である一般の光は光波の位相やエネルギーがランダムであり干渉することはない。

 対するレーザーの光は誘導放出光であり、光波の位相やエネルギーが揃っていて干渉する。

 すなわち光の波の山と山、谷と谷が時間的にきっちりそろっていて、重ね合わせるとお互いが強め合うという特徴を持っている。

 加えて、普通の光は一般的にいくつかの色が混ざっているのに対し、レーザーは単色性と呼ぶ、ひとつの色でできているのも重要なポイントだ。

 これらの性質により、レーザーは「究極の点光源」と称されている。

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最終更新:3/25(月) 11:00
ベストカーWeb

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