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スティーブン・ハント。本来なら好まれるタフな男が「加害者」に…

3/25(月) 21:33配信

footballista

「ケガとともに生きた」選手たち#4

3月12日に発売された『月刊フットボリスタ第67号』では「ケガとともに生きる」と題し、アスリートにとって逃れることのできないケガにサッカー界がどう向き合っているのか、不運に見舞われた選手たちの逆境の乗り越え方、人生への向き合い方から、なかなか表に出ないケガの予防、治療、リハビリにまつわる最新事情までを取り上げている。

ただ実は、フットボリスタがこうしてケガについて特集するのは初めてではない。ちょうど10年前の2009年11月5日発売号で、負傷に泣かされた選手たちの状況や当時の最新事情にフォーカスしていた。そこで今回の最新号に合わせて、当時の特集からいくつかの記事をピックアップして掲載する。

#4のスティーブン・ハントは、ケガを負わせてしまった立場の人間だ。糾弾されて然るべき行為だったかもしれないが、しかしその瞬間から、非難の矛先が猛然と突きつけられる。被害者と同様、選手キャリアに深い傷を負った、悲劇のもう一人の主役。その精神的ダメージは想像に余りある。
※2009年11月5日発売『週刊footballista #142』掲載

Stephen HUNT
スティーブン・ハント|レディング(当時)

文/山中 忍

 休むことのない激しいアップダウン。左サイドで攻守に汗を流すハントは、本来ならばプレミアの観衆が好む「陰の英雄」タイプのハードワーカーだ。06年10月14日のリーグ戦で起こったチェフとの接触は、頭蓋骨陥没の大ケガを負ったチェルシーのGKはもちろん、ケガを負わせたレディング(当時)のウインガーにとっても不幸な出来事だった。

 ハントは「故意ではない」と主張したが、相手陣営は聞く耳を持たなかった。チェルシーの監督だったモウリーニョからは「卑劣な行為だ」と非難され、ドログバからは「不可抗力とは思えない」と疑いをかけられた。中立的な立場であるはずの識者の間からも「なぜ体を投げ出してきたGKを避けなかったのか?」と疑問の声が上がると、世論は一気に“反ハント”へと傾く。ピッチ上では、正当なタックルでボールを奪っても対戦相手のサポーターから罵声を浴びるようになり、ピッチ外では脅迫状が届くようになると、事は警察沙汰にまで発展した。

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最終更新:3/25(月) 21:33
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