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DOWNLOAD JAPANを総括「進化するジューダス、スレイヤーとの別れ、狂乱のゴースト」

3/25(月) 19:40配信

Rolling Stone Japan

ヘッドライナーのスレイヤーとジューダス・プリーストが登場。

最後は2つのヘッドライナーが待ち構えるのみとなり、その先頭を切ったのはスレイヤーである。「FINAL WORLD TOUR」と銘打ったツアーの一環での来日となり、演奏前や演奏中も「SLAYER!」コールが起こり、ファンの渇望感たるや半端ではない。そんな中でスレイヤーは全身全霊、いや、そんな言葉も追い付かないほど気迫のこもった鬼神のごとき猛攻撃を見せつける。特に「Raining Blood」、「Chemical Warfare」、「Angel Of Death」とこちらの息の根を止めんばかりのラスト・スパートには茫然自失。

ライブ終了後、メンバー4人は名残惜しそうに観客に挨拶していると、トム・アラヤ(Vo,Ba)が一枚の紙を持ってマイクの前に立つ。「私たちの最後のショウです。とても悲しい。さよなら、いつかまた……」と日本語でMCをした。その言葉以上に胸を打ったのはトム・アラヤの表情や仕草だ。全身で別れの寂しさを漂わせながら、「いままで応援してくれて本当にありがとう!」と言外に匂わせる立ち振る舞い。これには思わず涙が零れた。

その涙も渇かぬうちに、ジューダス・プリーストが大トリで登場。今回は4カ月前に終えたばかりの前回の日本ツアーとはセットリストを大幅に変える神対応でファンを喜ばせる。「Delivering The Goods」を筆頭に今年1月にパリで約40年ぶりに披露した「Killing Machine」までプレイしてくれ、筆者を含めて前回のツアーを観た人もこの選曲には大満足だったに違いない。

ロブ・ハルフォード(Vo)の歌は前回以上にキレと艶を見せる場面もあったし、加えてリッチー・フォクナー(Gt)と最新作『Firepower』でプロデューサーを務めたアンディ・スニープ(Gt)のコンビネーションも盤石の安定感。プリースト・サウンドは観るたびに成長を遂げているのではないかと思うほど、生気漲るパフォーマンスで観客を魅了した。

全行程を終え、トータル11時間に及ぶ長丁場にもかかわらず、熱気をキープし続けたDOWNLOD JAPAN 2019は初回にして大成功を収めたと言っていいだろう。本フェスが春の風物詩と化すメタル・イベントとして定着することを心から期待している。

Ryosuke Arakane

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最終更新:3/25(月) 19:40
Rolling Stone Japan

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