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ライバル対決、新星の登場…。柔道五輪代表争いが始まった!

3/25(月) 7:31配信

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 4月6、7日、全日本選抜柔道体重別選手権が福岡で行なわれる。

 これは、今年8月から9月にかけて開催される世界選手権の代表選考を兼ねた大会となる。

 柔道の五輪代表選考は、重量級を除き、来春の全日本選抜体重別を経て決定されるが、同大会の成績のみで決定するわけではなく、それまでの成績も大きく影響する。特に世界選手権は重要な大会であり、そこで好成績をおさめれば、他の選手がひっくり返すのは容易ではない。

 そのため、特に国内で2番手以降と位置づけられる選手にとって、この大会は大切な機会だ。競争の激化が予想される女子48kg級は特に顕著にそれが見られる。 

熾烈な女子48kg級と男子66kg級。

 この階級では、リオ五輪後に成長した渡名喜風南が2017年の世界選手権金メダル、'18年の同選手権銀メダルなどの活躍で、第一人者と目されてきた。

 ただ、安閑とはしていられない。リオ五輪で銅メダルを獲得した近藤亜美がいるからだ。

 近藤は昨年、世界選手権代表を逃すと、アジア大会で銀メダル、グランドスラム(GS)・大阪は3位となかなか勝ちきることができなかった。しかし、今年2月のGS・パリをオール一本勝ちで優勝し、復調を印象付けた。

 さらに、渡名喜と近藤は同い年で、ジュニアの頃からお互いに意識してきたライバルでもある。譲りたくない気持ちがあるだろう。決勝であいまみえる2人の姿が楽しみだ。

 男子に目を向けると、66kg級は'17、'18年と世界選手権連覇を果たした阿部一二三が代表候補として圧倒的な存在感を示している。そんな中、虎視眈々と逆転を狙うのは、丸山城志郎だ。

 内股など投げ技を得意とする丸山は、昨年のアジア大会で銀メダルを獲得すると、GS・大阪の決勝で阿部を破り、優勝。五輪、世界選手権に次ぐ位置づけのワールドマスターズでもオール一本勝ちで優勝した。

“圧倒的”な阿部に挑む丸山。

 その勢いは今年に入っても衰えない。2月のGS・デュッセルドルフでは、GS・パリで阿部に一本勝ちしたロンバルドを破り、優勝を果たしたのである。

 当然、阿部の存在は強く意識してきた。GS・大阪で、阿部を応援する会場内の雰囲気に、「会場中が阿部ワールドみたいで。見てろよ、と思っていました」とコメントしている。

 かたや、阿部はGS・パリで初戦敗退を喫した。追う立場であるのは変わりないにせよ、その差は縮まっている。バルセロナ五輪日本代表だった父に続きたいという思いがある。

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最終更新:3/25(月) 7:31
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