ここから本文です

植えて育てた木を自然教育に活用

3/26(火) 13:45配信

オルタナ

ニッセイ緑の財団の樹木プレート寄贈活動

社会生活でも、ビジネスの世界でも、名前を知るということは、関係を深める上で重要なことだ。自然環境においても同様。これはスギ、これはヤマザクラ、キンモクセイと樹木の名前を知ることで、そこいらへんに生えているなんでもないと思っていた木が、ずっと身近に思えてくるし、その木のことをもっと知りたくなる、のではないだろうか。

植えて育った木を間伐し、樹木名プレートとして活用

「緑の保護、育成に努め、もって幅広く環境の保全に資する」ことを目的に活動している公益財団法人ニッセイ緑の財団は、日本生命保険相互会社の全額寄付によって1993年に設立され、実に26年にわたり脈々と植林活動を行っている。2002年に設立時の目標の「ニッセイ100万本の植樹活動」を達成し、現在までに全国195か所(456.9ha)に136万本を植樹(2018年4月時点)し、その後も継続的に植樹・育樹活動を行っている。

初めの頃に植えた木はすでに20年生を超え、間伐材として利用が可能となった。ニッセイ緑の財団では、日本各地の森で間伐した材を利用して「森のめぐみに触れる活動」として樹木名プレートを作成し、全国の学校(幼稚園から大学まで)に寄贈する活動を2017年から開始している。樹木名プレートとカラーペン、棕櫚縄がセットで送られ、生徒たちは学校内の樹木の名前を調べ、思い思いに樹木の名前やイラストを描き入れ、取り付けていく。自然に親しみ、木の名前を覚え、みんなに知ってもらおうという活動だ。

学校ごとの「木のしおり」も作成

そして2019年からは、全校をあげてこの活動に取り組んでくれる学校に対し学校ごとに作成するオリジナルの「学校の木のしおり」も贈呈する。「木のしおり」は樹木図鑑作家の林将之氏が監修する。林将之氏は、葉をスキャナで直接取り込む撮影法を独自に確立し、全国の森で数万点の葉を収集&スキャン。図鑑分野でベストセラーとなる「葉で見わける樹木」(小学館刊)を出版している。初心者にも分かりやすく木や自然のことを伝えることをテーマに樹木図鑑やアプリ制作の他、書籍や雑誌への執筆も数多い。

樹木名プレートだけでは、学校の全生徒が参加することが難しいが、「学校の木のしおり」があれば生徒全員が木の名前を知る活動に参加できることになる。学校内にある木はあらかじめ先生方に調べていただき、その中から代表的な樹種を選び、林将之氏が監修しオリジナルな内容のしおりにする。日本列島は東西南北に広く、地域によって植生も違っているので、オリジナルの「木のしおり」はありがたい。生徒たちにとって、いい記念になるだろう。この活動で木の名前を知った子供たちが、大きくなって、さらに自然環境について関心を持つようになればとてもいいと思う。

1/2ページ

最終更新:3/26(火) 13:45
オルタナ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

特集「SDGsビジネス戦略:アウトサイドインは昭和と海外に学べ」
国内外のアウトサイドインビジネス事例
ロングインタビュー:坂本龍一氏(音楽家)
「個人も企業も反自然的な存在」

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事