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【60年代の国産スポーツカー 08】流麗なスタイルとDOHCパワーを融合したいすゞ117クーペ

3/26(火) 12:02配信

Webモーターマガジン

「いすゞ117クーペ(PA90型 1968年12月発表)」

カロッツェリア・ギアのチーフデザイナーだったジョルジェット・ジウジアーロのデザインを実現するため、1次プレスの後、手叩きで面を出すという手間をかけた逸品がいすゞ117ックーペだ。そのため初期型は「ハンドメイドモデル」と呼ばれている。

117クーペはいかにして生まれたのか、その原点を「いすゞプラザ」で知る

そもそもこの美しいファストバックスタイルのクーペは、1966年3月のジュネーブモーターショーに出展されて注目を集めたモデルだ。

その市販バージョンが登場したのは2年9カ月後の68年12月だが、この美しいボディを量産化する道筋をつけるのにこれほどの時間がかかったということだろう。それでも手叩きという行程をなくすことはできなかった。

搭載エンジンはいすゞ初のDOHCである1.6Lで最高出力120psを発生し、最高速度は190km/h、0→400m加速は16.8秒と発表され、その高性能ぶりでも注目された。

しかし製作工数の手間や高性能エンジン搭載で172万円(発売時)という高価格となり、販売では苦戦した。70年代には量産化に対応して、インジェクションの採用やマイナーチェンジで角型4灯に変更された。そして、81年にピアッツァが登場するともに退場となった。

デビューした68年から販売終了まで13年という歳月が流れたわけだが、最終モデルになっても美しいと思わせるスタイリングは、さすがジウジアーロ作品と言っていいだろう。

いすゞ117クーペ(1968年)主要諸元

・全長×全幅×全高:4280×1600×1320mm ・ホイールベース:2500mm ・車両重量:1050kg ・エンジン型式:直4DOHC G161W型 ・排気量:1584cc ・最高出力:120ps/6400rpm ・最大トルク:14.5kgm/5000rpm ・サスペンション前/後:ダブルウイッシュボーン/リーフリジッド ・発売当時価格:172.0万円

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