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大迫傑選手はなぜハーフ・タイツを着用するのか? トップ選手のマラソンシューズ&ウェア事情を考える

3/26(火) 20:41配信

GQ JAPAN

近年、マラソンのトップ選手が着用するシューズやウェアに変化が起きている。 それはどんな変化か? 大迫傑選手へのインタビューも交え、考えた。

【写真を見る】大迫選手の意外な答えとは?

厚底が主流に!

この冬の日本のマラソン界では、「マラソングランドチャンピオンシップ」への出場権をかけたレースが各地で続いた。選手が目指すのは2020年、東京オリンピックでのメダルとあって、ハイレベルのレース展開と好記録に興味が尽きなかったが、市民ランナーとしてトップランナーとおなじ大会で走るのを楽しみにしている筆者には、そんな本来の興味以外にも、素朴な関心事があった。

トップ選手のランニング・ウェアである。とくにシューズとランニング・パンツに注目していたのだ。1kmを約3分(男子)で走るトップ選手が使うウェアやシューズを、1km約5分が精一杯のランナー(筆者のことである。フルマラソンは10回以上完走している)が参考にしてどうなるの? と、こんな声も聞こえてきそうだが、苦しい時の道具頼み? いや、少しでも記録を伸ばしたいと願う熱意からだと理解していただければ嬉しいところだ。

まずシューズ──。2018年の東京マラソンで16年ぶりに日本新記録を樹立し、1億円の賞金を獲得した設楽悠太選手が履いていたのが厚底シューズだ(ナイキ『ズーム ヴェイパーフライ 4%』)。従来、ジョギング程度のランナーには厚底、トップランナーには薄底が常識とされてきたが、2時間切りを目標に開発されてきたメーカーの新技術を試し、いちはやく国内レースで16年ぶりに日本記録の結果を出したのが設楽選手だった。

以後、このシューズの派手なオレンジっぽい色が、レースのトップ集団でやたらに目立つようになってきた。2019年の秋、シカゴマラソンで大迫傑選手が設楽選手の打ち立てた日本新記録を更新するが、彼も同じ厚底シューズだった。実業団、大学にも厚底選手が増えているようだ。

はてさて、私も使ってみようかな? 大迫選手が使っているシューズは国内でもどんどん使われるようになっているが、彼が履いている機能性のハーフ・タイツも大いに気になっていた。日本新記録を更新したシカゴマラソンでも、今回の東京マラソンでも彼はハーフ・タイツを着用している。

ところが国内トップ選手のなかでは、ハーフ・タイツを使っている選手はまだまだ少ない。手袋やアーム・ウォーマーを着用する選手は増えているが、ハーフ・タイツを着用する選手が増えているようには感じられないのだ。腿まわりのゆったりした昔ながらの“ランパン”が、今も国内では主流である。

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最終更新:3/26(火) 20:41
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