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「東大合格者」2019高校別ランキングベスト20 “都立健闘”の背景に石原元知事の大仕掛け

3/26(火) 8:00配信

デイリー新潮

「東大合格校」悲喜劇の舞台裏(2/2)

 今年も3月10日に、東京大学の合格者が発表された。その高校別ランキングトップ20を見ると、納得の名前に交じり、「おや」と思う結果の高校も。たとえば、20年ほど前まで、東大合格者が100人を超えるのが当たり前だった東京学芸大附属に元気がない。

【一覧表】2018年東大合格者数高校別ランキング

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 ここに至るには、石原慎太郎元都知事の影響が少なからず及んでいるとか。『東大合格高校盛衰史』の著書がある教育ジャーナリスト、小林哲夫氏に解説を願おう。

「67年、東京都教委の教育長だった小尾乕雄(おびとらお)氏が主導し、都立高入試に学校群制度が導入されました。それ以前は、都立日比谷が東大合格者数1位の座を譲らず、200人近い合格者を出した年もあった。千葉や埼玉から引っ越して受験する人もいました。そこで小尾氏は、こうした進学校をいくつかに分散させようと、日比谷や西、戸山などの反対を押し切り、何校かの“群”を受けた受験生を、学力が均等になるように各校に振り分ける方法を導入したのです。結果、“自分で高校を選べないなんて”と、優秀な生徒が私立や国立の高校に流れ、都立高の進学実績は急落。93年には日比谷の東大合格者は1人になってしまいます」

 その国立の高校の一つが学芸大附属だった。

「さすがに都立の凋落が問題視され、学校群は廃止されますが、当時の都立は私立にくらべると面倒見で劣り、人気を挽回できなかった。その状況に危機感を抱いた石原都知事と都教委が01年、都立高改革を実施します。学区の撤廃、進学指導重点校の指定、入試改革のほか、都立高に進学率の数値目標を導入。都立は次第に力を取り戻して、現在に至ります」(同)

 その際、都立復権の象徴とされた日比谷は昨年、48年ぶりにトップテン入りした。今年は47人と、さらに増えたわけではないが、

「入試問題が公立不利といわれたなかで、昨年同様の実績は、着実に力を伸ばしている証しでしょう」(さる教育ジャーナリスト)

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最終更新:3/26(火) 12:49
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