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Twitterが話題騒然のベテラン裁判官が語る、劣化しきった裁判所の教育事情とは

3/26(火) 6:00配信

週プレNEWS

ツイッターで自身の白ブリーフ一丁姿を投稿していたことや、特定の訴訟の判決記事についてツイートしたことを理由に最高裁判所によって戒告処分とされたことなどから"白ブリーフ裁判官""ツイッター裁判官"と話題になった東京高等裁判所判事の岡口基一氏。

ブリーフ姿を投稿した理由を「裁判官だからって聖人君子のように上からものを言う人間ではないという意思表示をしたかった」と振り返る同氏だが、彼はこれまでに民事訴訟にまつわる数々の専門書を執筆し、それらは現職の弁護士や法曹界を志す受験生たちのバイブルとして親しまれてきた。

そして今回、初となる一般書『裁判官は劣化しているのか』を刊行。25年にわたって民事訴訟の現場に立ち続けてきたベテランは、今の裁判官に劣化を感じるという。その理由、そして自身のツイッター事件をめぐる現状についても聞いた。

* * *

──現職の裁判官が内部事情を暴露することは極めて異例です。裁判官の劣化はなぜ起こっているのでしょうか。

岡口 原因はいくつかあるのですが、まず、司法研修所がやっていた「要件事実」の教育カリキュラムが廃止されたことが大きいと感じています。要件事実というのは、民事訴訟で作成される裁判文書(訴状、答弁書、判決書等)に記載される事実であり、当事者による一般的な言葉で書かれた事実を、法的な言葉と構成に書き改めたものをいいます。

要件事実を書くスキルを身につけることは、法律家として最低限の素養であって、知らなくては民事訴訟の判決書はおろか訴状もまともに書くことができません。

──基礎的な文書の起案能力が低下しているんですね。

岡口 そもそも、要件事実は民事裁判教官だけが知っている門外不出の知識であって、それをカリキュラムによって効率よく勉強する方法があったのに、今は逆に手探りしかありませんから、ものすごく原始的な時代になってしまっているんです。それによって裁判官の質の差も広がっています。

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最終更新:3/26(火) 6:00
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