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白亜紀の鳥、生まれてすぐに走れたことが判明

3/27(水) 7:11配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

ヒナの化石の研究で、恐竜時代の鳥は生まれてすぐに走る必要があったことを確認

 これまでに発見された白亜紀の鳥の化石の中で、特に小さなものにレーザーを照射して調べたところ、古代の鳥のヒナにはニワトリのヒヨコのように羽毛があり、生まれてすぐに走れた(ひょっとすると飛べた)可能性があることが新たな研究でわかった。この研究は、学術誌『Scientific Reports』に発表された。

ギャラリー:世界の美しい鳥たち

 1億2700万年前の白亜紀初期、ヒナを食べようと狙う小型肉食恐竜はたくさんいた。当時、生まれたてのヒナが巣を離れることが可能であれば、有効な生き残り戦略だったと考えられる。

 研究対象となった全長3センチほどのヒナは、白亜紀に一般的だった「エナンティオルニス類」と呼ばれる古代の鳥の一種だ。くちばしの中に歯があり翼には爪をもっているが、それ以外の見た目は現代の鳥類と非常によく似ていたと考えられている。

 今回のヒナの化石が見つかったのは実は10年以上前だ。当時の調査では化石から羽毛の痕跡が見つからず、研究チームは、ヒナは孵化直後に飛ぶことはできなかっただろうと結論づけていた。

 ハト、タカ、オウムなど現生の鳥類の3分の2は、いわゆる留巣性の戦略をとっている。留巣性の鳥のひなは羽毛がなく、目は閉じた状態で生まれ、巣の中から出ることなく親の世話を受ける。

 今回の論文の共著者である米科学振興財団のマイケル・ピットマン氏は、「ヒナに羽毛がなければ、その鳥は留巣性であることを示しています。つまり、生まれたときは羽毛がなく、自分では自由に動くことができず、親に世話をしてもらわなければなりません」と説明する。

 同じスペインの発掘地ラス・オヤスで見つかったほかの鳥類の化石には、羽毛が残っているものがあった。そこで、ピットマン氏と同僚のトーマス・ケイ氏は、スペイン北部で見つかったヒナの化石にも、実際には羽毛を示すてがかりがあったのに、当時の調査技術では羽毛が見つからなかっただけではないかと考えるようになった。

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