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医師も見つけられない「ゴースト虫歯」防ぐにはフロスの習慣を

3/29(金) 16:00配信

NEWS ポストセブン

“すでに何らかの歯科治療を受けた患者”が、歯を守るために知っておいたほうがいい最新常識が数多くある。

◆銀歯を外すなら、どこで治療すればいいのか

 銀歯の下で虫歯が再発するリスクがある以上、外して別の被せものにする方法があるが、注意が必要だ。

 最近は、銀歯からセラミックに変える「メタルフリー」を患者に勧める歯科医院が増えている。

「一生モノですよ」というセールストークで勧められるというが、額面通りに受け取ってはいけない。虫歯治療の第一人者である、東京医科歯科大学・副学長の田上順次氏は、こう解説する。

「セラミックや金合金などで治療すれば一生モノ、という人もいますが、長寿社会になった時代に、それを保証するのは難しいのではないでしょうか」

 歯を大きく削るという点では、銀歯もセラミックも本質的には同じだ。やはり銀歯から変えるのであれば、レジンが有力な選択肢になる(*注)。

【*注/銀歯のクラウンは、レジンで対応することは難しい】

 頑迷な歯科医は、レジン修復の耐久性は低く、大きな虫歯に使えないというが、田上副学長はこう説明する。

「大きな虫歯もレジンで修復は可能ですが、高度な『接着』技術が必要となります。日本接着歯学会の会員か、認定医の歯科医院に行くと、丁寧なレジン修復の治療をするはずです」

 また、銀歯を外した際は、必ず歯科医にその歯のX線撮影をしてもらい、二次カリエス(菌が侵入して虫歯が再発)になっていないか、確認した方がいい。

 銀歯のインレーは、平均使用年数5.4年。これを過ぎていたら要注意だ。

◆「ゴースト虫歯」が見逃されていないか

 過去に問題なく虫歯治療が完了したと思っている人も、油断してはいけない。歯科医が直接診ても発見できないのに、X線に映る「ゴースト虫歯」がある。

 日本ヘルスケア歯科学会・代表の杉山精一氏(杉山歯科医院)は、歯と歯の隣接面の虫歯は見逃されることが多いと指摘する。

「肉眼で見ただけでは、どの歯科医も虫歯があるとは言えない。それがレントゲンを撮ると、黒い影がある。初期の虫歯です。これは、目では見えません」

 隣接面のゴースト虫歯を防ぐには、歯と歯の間を通すデンタルフロスを習慣付けることだという。

●レポート/ジャーナリスト・岩澤倫彦(『やってはいけない歯科治療』著者)

※週刊ポスト2019年4月5日号

最終更新:3/29(金) 16:00
NEWS ポストセブン

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