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Twitterがアメリカの大統領選を左右する理由。 (武内俊介 税理士)

3/29(金) 6:35配信

シェアーズカフェ・オンライン

2016年に身売り話まで出たTwitterの業績が回復している。

2017年4Qで初の四半期黒字、2月8日に発表された直近の2018年4Qの決算では売上高は予想を上回る9.9億ドル(前年比+24%)と過去最高の売上高となった。広告売上に加えて、リアルタイムで膨大な量が生まれるツイートを蓄積・加工して提供するデータビジネスも着実に伸びてきており収益化については一定の目処がたってきたようだ。

圧倒的な利用者数を誇るFacebookやInstagramなどと比べるとやや地味な印象のTwitterであるが、投稿の手軽さとフォローやリツイートなどの仕組みにより拡散されやすいSNSとして独自の存在感を発揮してきた。

2016年にドナルド・トランプがアメリカ大統領選挙に勝利した要因はTwitterをうまく活用したことにあるとさえ言われている。Twitterの発信力や拡散力を読み解くためのキーワードが「弱いつながりの強さ」だ。

■弱いつながりと強いつながり
「弱いつながりの強さ」という概念は、1973年にスタンフォード大学社会学部教授のマーク・S.グラノヴェターが『弱いつながりの強さ(“The Strength of Weak Ties”、以下SWT理論)』という論文で提唱したものである。

「強いつながり」は接触回数が多い、一緒にいる時間が長い、情報交換の頻度が多いといった関係で、職場の同僚や取引先、学生時代の同級生などだ。その逆が「弱いつながり」だ。交流会で名刺交換をしただけの人や、SNS上でつながっているが普段はほとんど連絡も取らない人などである。

強いつながりのネットワークでは距離的に近い人同士がつながっているため、似たような情報がぐるぐると同じところを回り流通の無駄が多い。逆につながりが弱ければ、目にする情報も新規性のあるものが多くなり遠くまで届きやすい。多様な幅広い情報を素早く効率的に遠くまで伝播させるのに向いているのは、弱いつながりからなるソーシャル・ネットワークである、というのがSWT理論の肝である。

SNSごとの特徴を見ると、Facebookは実際に会ったことがある人同士がつながるのをベースとしたSNSであり、強いつながりのネットワークが形成されやすい。安心感はあるが閉じた情報流通になる場合が多い。

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最終更新:3/29(金) 6:35
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