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原因不明の立ちくらみで失神!救急搬送された妻の意外な病名

3/29(金) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

● 徐々に悪化する立ちくらみ 動悸や頭痛もひどい

 異変は突然襲ってきた。

 歩行中、篤子さん(仮名・45歳)はいきなり目の前の風景がぐらりと傾いたように感じ、その場にしゃがみ込んだ。めまいだった。

 (疲れているのかな)

 驚いたが、めまいはすぐに収まり、普通に立ち上がることもできたのでそのまま帰宅した。

 だが翌朝、いつもの時間に起き上がると、平衡感覚がおかしくて、危うく転倒しそうになった。

 (これって、貧血、それとも低血圧?こんなの初めて)

 布団にあおむけになり、天井を見つめたまま思考を巡らすが、のんびりしている余裕はない。今度は横を向き、両手をついて少しずつ腕を伸ばし、慎重に立ち上がる。大丈夫だった。

 そして翌朝も、その翌朝も、まともに起き上がれない症状は続いた。しかもだんだんひどくなる。起き上がれないときには心臓がどきどきして、胸が苦しい。起き上がって行動できても、しょっちゅうふらつく感じがする。肩がハンガーにでもなってしまったように硬くなり、痛い。頭痛もする。常に疲れている感じがして、何をするのもおっくうになってきた。

 尋常じゃないと思った篤子さんは、夫の晋平さん(仮名・43歳)に付き添われ、大きな病院を受診した。

 立ちくらみ、倦怠感、動悸(どうき)、めまい、頭痛といった症状から疑われる病気はいろいろある。貧血、低血圧、不整脈、糖尿病、脳梗塞などだが、検査の結果はいずれも「問題なし」。“治療が必要な病気”は発見されなかった。

 「特に心配な病気は見つかりませんでした。恐らく自律神経の乱れから来る症状でしょう。お薬はお出ししますが、気持ちを楽にして、よく眠れるようになるお薬なので、立ちくらみが消える薬ではありません。疲労やストレスが原因ですから、しばらく休養を取ってみてはいかがでしょうか」

 医師は気の毒そうに言うが、篤子さんは途方に暮れた。

 (恐らくって、どういうこと?自律神経って何?結局、よく分からないってことでしょ?心配な病気がないって、死ぬような病気はないってことよね?でも、このままだと私、どうやって生きて行ったらいいの?こんなにつらいのに、治療してくれないの?休養したって、治るかどうか分からないなんて、一体どうしたらいいの?)

 絶望的な思いを抱えたまま、篤子さんは療養生活に入った。といっても、一日中ただゴロゴロしているだけ。ただし“病気ではない”ので、掃除や洗濯、食事の支度などの家事は必死にこなした。晋平さんも子どもたちも一切文句は言わないが、「お母さんはただ怠けたいだけなんじゃないか」と責められているような気がして、日に日に後ろめたさが募っていった。

 そして半年が経過したある日、明け方トイレに立った後、篤子さんは意識を失い、救急搬送された。

● 起立性低血圧で 脳神経内科の受診を勧められた

 篤子さんは病院のベッドで目が覚めた。傍らには、高校生の長女が心配そうに座っていた。

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