ここから本文です

「メジャー仕様マウンド」を東京ドーム、甲子園、ナゴヤドーム、マツダスタジアムが相次いで導入。得をする投手は誰だ?

3/29(金) 6:20配信

週プレNEWS

普段はあまり注目されることのない投手の"足元"に、大きな異変が起きている。セ・リーグ4球団の本拠地球場が、そろってマウンドを「メジャー仕様」に変更するのだ。

何がどう変わるのか? 誰が得して、誰が損するのか? 徹底調査した。

* * *

■恩恵を受けるのは"パワー系"の投手
もしかしたら、このブームが今季の順位を左右する"変数"になるかもしれない。

今季、少なくとも4球場で投球マウンドの仕様が変更される。東京ドーム(巨人)、ナゴヤドーム(中日)、甲子園球場(阪神)、そしてマツダスタジアム(広島)。それぞれ従来の軟らかな土から、粘土質の硬い土、いわゆる「メジャー仕様」に変わるのだ。

「発端は、昨年11月の日米野球で東京D、ナゴヤD、マツダSのマウンドを硬めにしたこと。これはメジャーの投手に対する配慮だったんですが、侍ジャパンの投手たちからも意外に評判がよく、それならばシーズンでも使おうということになったんです」(スポーツ紙デスク)

この4球場を本拠地とする各球団は、2月のキャンプから新マウンドへの順応策を導入。巨人、中日、広島はキャンプ地にレンガ色の硬い土を搬入し、阪神は同じく硬度のある「ブラックスティック」という黒土を、アメリカから300万円かけて輸入した。

もちろん、マウンドの硬い、軟らかいにはどちらも一長一短ある。例えば、硬いマウンドは試合途中で深く掘れてしまうことがない一方、下半身(特に前に踏み出す足)への負担が大きいといわれる。

また従来は、「下半身中心で投げる日本人投手は硬いマウンドには合わない」というのが定説だった。実際に国際大会で違和感を訴える声が上がったり、メジャーに挑戦した投手がフォーム修正を迫られたり、マウンドの違いが故障の原因になったと指摘されたりしたケースもある。

それでも今、日本球界で「メジャー仕様」がブームになっている理由を、野球評論家の野村弘樹氏が解説する。

「最近は、日本の投手も投げ方が変わってきているんです。昔は軸足(後ろ側の足)の膝が土で汚れるほど重心を低くして投げるのがいいと言われたものですが、今では膝に土がつく投手はほとんどいません。股関節の使い方も変わってきて、重心が高いまま投げる投手が多い。そうなると、しっかり踏ん張れる分、硬いマウンドのほうが投げやすいというのはあるでしょう」

では、今回の変更でどんな投手が「得をする」ことになるのか? 野村氏が続ける。

「まずはリリーフ陣。従来の軟らかい土では、踏み出した足が着地する部分が掘れてしまい、試合後半では穴ぼこだらけでした。そういったことがなくなれば、リリーフ陣も自分本来のステップで投げられます。メジャー経験のある阪神の藤川球児などは、それをよくわかっているはずです」

そして野村氏は、「実際は硬さに加え、傾斜の角度なども影響するが......」と前置きしつつ、こう予想する。

「基本的には"パワー系"の投手にメリットが大きい。巨人なら菅野智之、山口 俊のようなタイプは、より力を発揮しやすくなるでしょう。中日の松坂大輔も、故障の完治が大前提ですが、メジャーで慣れている硬いマウンドのほうがベターだと思います」

1/2ページ

最終更新:3/29(金) 6:20
週プレNEWS

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週プレNEWS

集英社

No.22
5月20日(月)発売

特別定価440円(税込)

祝49周年! キン肉マン大特集!/暴走高
齢ドライバーはここまで野放しに!/東京五
輪チケット入手虎の巻【グラビア】奥山かず
さ/新谷真由/宇垣美里/村山彩希 他

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事