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ドヤれる美術展 建築家ル・コルビュジエの奇妙な絵?

3/29(金) 7:22配信

日経ARIA

この連載では、ARIA世代が今、「ドヤ顔して語りたい画家」について小気味よくご紹介。今回は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの画家としての知られざる側面に迫ります。彼が提唱した芸術運動とは? コラムの最後には、今週のオススメ美術展情報も載せているのでチェック! ル・コルビュジエによる名建築・国立西洋美術館の中で、彼の絵画を堪能できるという、稀有な美術展です。

【関連画像】何が描かれているかサッパリ分からない…が、諦めずにじっくり見ると、ワインのボトルなどが平面化して描かれ、重層的な空間になっているのが分かります。「見たものを見たままに描く」のではなく、単純化した美しさを追求したのがピュリスムです。1923年/パリ、ル・コルビュジエ財団 (C)FLC/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

 「キュビスム」といえば、パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックが中心となって展開した、20世紀初頭における最も重要な芸術運動。物の形をいろいろな角度から見て解体、単純化、そして再構成する新たな表現方法は、ルネサンス以降の伝統的な絵画の意味や機能を覆した――ここまではご存じの方も多いはず。

 では、「ピュリスム(純粋主義)」はご存じでしょうか? まずはこの絵をご覧ください。

近代建築の巨匠が、若き日に挑んだ芸術運動とは?

 この絵の作者は、ル・コルビュジエ。「え、ル・コルビュジエって建築家じゃなかったっけ? こんな奇妙な絵も描いてたの?」と思った人も多いはず。事実、ル・コルビュジエは20世紀を代表する建築家で、2016年にユネスコ世界文化遺産にも登録された国立西洋美術館の本館を設計したことでも知られています。

 「実は『ル・コルビュジエ』という名はペンネーム。画家として活動するときには、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレという本名を使っていました」(ル・コルビュジエ財団事務局長ブリジット・ブーヴィエさん)。

 1887年にスイスで生まれたル・コルビュジエは、1917年にパリへ移り住みました。パリでキュビスムなど当時の前衛美術に触れ、ピカソやブラックたちと接する中「構築と総合」の芸術を唱える「ピュリスム」の運動を開始。画家仲間と「見たものを見たままに描く」のではなく単純な線や面に置き換え、単純化した美しさを追求して秩序ある画面を作る新たな表現に取り組みました。

 「ル・コルビュジエは建築家であると同時に、アーティストでした。建築には絵画が、絵画には建築が相互に影響を与えていたのです。確かに建築家としての革命的な功績と、画家としての実績には歴然とした差があります。しかし、彼の建築家の側面と画家の側面とを分けて考えるのは誤りです。建築家として成功してからも、毎日絵を描くことを習慣にしていました。制限の多い建築とは違い、自分の思いを自由に表現できる絵画は、欠かせない表現手段でした」(ブリジットさん)

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最終更新:3/29(金) 7:22
日経ARIA

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